BEETHOVEN: SYMPHONIES NOS.5 & 7 (SACD) / ベートーヴェン: 交響曲第5番 & 第7番 (SACD)

CARLOS KLEIBER カルロス・クライバー

限定生産 / SACDハイブリッド盤

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSG90190
通販番号
CL-1007800755
発売日
2018年12月10日
EAN
4907034222568
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商品詳細情報

ESOTERIC特約店のみの限定販売
限定生産・SACDハイブリッド盤


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カルロスの圧倒的な凄み、ここに極まる。


 
■ESOTERIC ならではのこだわりの Super Audio CDハイブリッド・ソフト


オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CD ハイブリッド化による圧倒 的な音質向上で確固たる評価をいただいている ESOTERIC名盤復刻シリーズ。発売以来 LP 時代を 通じて決定的名盤と評価され、CD時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名 盤を高音質マスターからDSDマスタリングし、世界初の Super Audio CDハイブリッド化を数多く実現し てきました。今回はアナログ時代全盛期にウィーン・フィルが名指揮者と録音した極め付きの名盤2枚 を Super Audio CD ハイブリッドで発売いたします。

 

■残されただけでも貴重なカルロスのセッション録音

亡くなってから15年が経とうとする今日でも、その人気に衰えの兆しが見られない指揮者カルロス・クライバー(1930-2004)。優美で華麗な指揮姿、極端に少ない演奏会やレパートリー、キャンセルの多さ、 そして何よりもオペラ・コンサートを問わず、演奏そのものの圧倒的な魅力によって、数多くの聴衆を魅 了したカリスマであり、録音嫌いであることでも知られていました。クライバーのセッション録音は、1973年の「魔弾の射手」に始まり、1982年の「トリスタン」にいたるドイツ・グラモフォンへの録音8点と EMI (現ワーナー・ミュージック)録音 1 点のみ。どれもが細部まで緻密に考え抜かれたカルロスならではの 解釈で、今聴いてもその極めて個性的な輝きは私たちの心をとらえてやみません。当アルバムは、1970年代にウィーン・フィルと録音したベートーヴェンの交響曲第5番と第7番の2曲をカップリングし たもの。もともと単独の LPとして 1975年と1976年に発売されていましたが、CD時代に入り、1995年の「DGオリジナルス」シリーズでのリマスター発売からこのカップリングで定着した定番の最新DSDリマ スターです。


■数少ないコンサート・レパートリー

カルロスはもともとオペラ指揮者としてその指揮活動を開始したということもあって、シンフォニーや オーケストラ曲を取り上げるようになったのは比較的遅く、しかも生来自己批判が厳しいという性格も あって、生涯に指揮したシンフォニーやオーケストラ曲のレパートリーは非常に限られていました。 ベートーヴェンの交響曲では第4番、第5番、第6番、第7番の 4曲だけで、セッション録音が残されたのは当アルバムに収録された第5番と第7番のみです。


■鋼のように強靭な響きの第5番

1974年3月から4月にかけて録音された交響曲第5番は、前年録音のウェーバー「魔弾の射手」でセンセーショナルなレコード・デビューを果たしたカルロスにとって初のシンフォニーの録音となったも ので、ウィーン・フィルともこのセッションが初共演(本番を経てからセッションに持ち込むという道筋で はなく、いきなりセッションでの顔合わせ。もっとも前年 10月にウィーン国立歌劇場で「トリスタン」新校 訂上演を5回振っており、ウィーン・フィルの母体である国立歌劇場管とは共演済み)。ウィーン・フィルとはこの録音の後、1974年10月(ブラティスラヴァとイェーテボリへのツアー)、そして 1981年4月(メキシコ・ツアー)における演奏会でもこの交響曲を演奏しています。有望な若手指揮者とウィーン・フィ ルを組み合わせて有名交響曲を録音するという手法は他にも多くの例がありますが、このカルロスの ベートーヴェン第5番ほど大きなセンセーションを巻き起こし、発売後40年以上経ってもいまだに名盤 として聴き継がれている録音は多くはありません。全曲に漲る若武者のような圧倒的な勢いと細部への 緻密な目配りとが極めて高度な次元で両立した稀有の名演といえるでしょう。第 1 楽章の運命動機の 提示からして重厚でありかつしなやかさを兼ね備え、展開部における動機の鮮やかな捌き方も有無を 言わさぬ説得力があります。フレージングに工夫が凝らされた第2楽章の美しい歌、音を割ったウィン ナ・ホルンの吹奏が剛毅な味わいを出す第3楽章主部と軽快なトリオとの対比、そして遅めのテンポで 堂々と進軍する第4楽章まで息もつかせぬ音楽が展開され、ウィーン・フィルもいつもの優美さよりも鋼のように強靭な響きでカルロスの棒に応えています。


■各パートが透けて見えるようなクリアかつ軽やかなサウンドの第7番

第 5 番の成功を受けて 1975年から76年にかけて録音された交響曲第7番も、第5番同様演奏会とは無関係のセッションで録音されたもので、ウィーン・フィルとは上述の1981年4月のメキシコ・ツアーでも演奏し、さらに 1982年2月の定期演奏会(カルロスにとっては遅まきながらの定期デビュー)でも 共演しています。この交響曲は、1983年10月のコンセルトヘボウ管へのデビュー(ユニテルによる映 像収録が実施されソフト化)、1986年5月のバイエルン国立管との日本ツアー(最終日の人見記念講 堂公演をNHKが映像収録)にもプログラミングされるなど、その限られたオーケストラ・レパートリーの 中でカルロスが愛奏し、その代名詞のような作品となりました。カルロスにとって生涯最後の演奏会と なった 1999年2月、カルガリにおけるバイエルン放送交響楽団との演奏でも取り上げられています。 このウィーン・フィルとのセッション録音も、「リズムの聖化」とも称されるこの作品とのカルロスの抜群の 相性の良さを示したもので、重厚な響きが一貫した第5番とは異なり、オーケストラの各パートが透けて 見えるようなクリアかつ軽やかなサウンドで、モチーフやリズムが交錯し軋轢を生みながら前進していく 音楽の面白さをこれ以上ないほど明解に提示しています。特にこの曲で重要な役割を担う第2ヴァイ オリンを右側に配し第1ヴァイオリンと対抗にすることで、2つのパートが拮抗する効果を鮮明にしてい る(特に第4楽章のコーダ直前)のはこの時代の演奏としては珍しい措置といえるでしょう。もう一つ珍 しい点と言えば第2楽章を結ぶ弦のパートのアルコをピツィカートに変えていることでしょう。これはクレンペラーなど一部の指揮者が採用している修正ですが、カルロスの父エーリヒも同様の修正を取り入 れており、カルロスが父エーリヒから受け継いだ音楽的遺産の大きさを示す一例といえましょう。


■最高の状態での Super Audio CDハイブリッド化が実現

録音はムジークフェラインザールで行われて いますが、プロデューサーはヴェルナー・マイ ヤー(第5番)、ハンス・ウェーバー(第7番)、エンジニアはハンス=ペーター・シュヴァイクマン (第5番)、ヨープスト・エーデルハルト/ユルゲ ン・ブルグリン(第7番)と異なっており、そのこと も重厚でマスの響きで聴かせる第 5 番、大き目 の明解な音像で細部のクリアネスが耳に入る第 7 番という、収録サウンドのイメージの差異につ ながっているのかもしれません。定評ある名盤 だけにCD時代初期にCD化されて以来、何度 も再発売が繰り返され、1995年には Original Image Bit Processing (OIBP)方式による 24ビット・リマスター、2003年には Super Audio CDハイブリッド、そして 2018年には「ハイレゾ CD」でも発売されています。今回の Super Audio CDハイ ブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から、最終的な DSDマスタリ ングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特にDSDマスタリングにあたっては、 DAコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整された ESOTERIC の最高級機材 を投入、また MEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を余 すところなくディスク化することができました。

 

【収録内容】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第5番 ハ短調 作品67 《運命》
[1] 第 1 楽章:アレグロ・コン・ブリオ
[2] 第 2 楽章:アンダンテ・コン・モート
[3] 第 3 楽章:アレグロ
[4] 第 4 楽章:アレグロ
 
交響曲 第7番 イ長調 作品92
[5] 第 1 楽章:ポコ・ソステヌート~ヴィヴァーチェ
[6] 第 2 楽章:アレグレット
[7] 第 3 楽章:プレスト~アッサイ・メノ・プレスト
[8] 第 4 楽章:アレグロ・コン・ブリオ


【演奏者】
カルロス・クライバー(指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


【録音】
1974年3月29日、30日&4月4日(交響曲第5番)、1975年11月26日~29日、1976年1月16日(第7番)、ウィーン、ムジークフェライン大ホール
(*赤字はカルロス・クライバーのオンライン・ディスコグラフィによっています。 ジャケット表記は月だけです。)
 
[初出]交響曲第5番: 2530 516 (1975年)、交響曲第7番 2530 706 (1976年))
[日本盤初出] 交響曲第5番 MG2490 (1975年7月1日)、交響曲第7番 MG1030 (1976年12月1日)


[オリジナル・レコーディング]
[プロデューサー] ヴェルナー・マイヤー(第5番)
[エクゼクティヴ・プロデューサー]ハンス・ヒルシュ博士(第7番)
[レコーディング・プロデューサー]ハンス・ウェーバー
[バランス・エンジニア]ハンス=ペーター・シュヴァイクマン(第5番)、クラウス・シャイベ(第7番)


[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 杉本一家(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ))
[Super Audio CD オーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説] 諸石幸生 平野昭
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社