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映画「DEARダニー 君へのうた」のモティーフとなったSSWが過去の名曲/未発表曲をソロ演奏で披露!
私が敬服するソングライター/ギタリストだ!?バート・ヤンシュ
フェアポート・コンヴェンションの往年のメンバーらが集まって行われたライヴの模様を収めた2枚組『ホワット・ウィ・ディド・オン・アワー・サタデイ』(PPR-7149)や、トラッドの偉大なリヴァイヴァリストたちを紹介する一連の“イントロダクション・シリーズ”など、いまUKのフォーク・シーンが俄に脚光を浴びつつあります。そんな中、“ジョン・レノンから手紙が送られていたSSW”スティーヴ・ティルストンの新作が発表されます。
洞察力のある歌詞と魅力的なメロディ、そして繊細なギター演奏で70年代前半より活躍するシンガー・ソングライター/ギタリストのスティーヴ・ティルストン。1950年にリヴァプールで生まれた彼は1971年に“AN ACOUSTIC CONFUSION”というアルバムでデビューしました。そして80年代にはバート・ヤンシュと共にロンドンでフォーク・クラブを経営、その後ジョン・レンボーンのグループなどに参加しながら、ソロのキャリアを積み重ねていった彼が一躍注目を集めたのが、2015年の映画「DEARダニー 君へのうた」が発表されたときでした。
アル・パチーノが演じたダニー・コリンズという売れない初老歌手が、新人時代にジョン・レノンから送られていた手紙が43年後に発見されたことから巻き起こるストーリーのこの映画。実は駆け出し時代のティルストンに、ジョンが直筆で送った手紙が30数年後に見つかったという実話から着想を得たものでした。その手紙はオークションに掛けられ、7000ポンドの値を付けたそうですが、ティルストン自身はその手紙が自分に渡されず売買されたことに憤りを感じたそうです。しかしそのことで彼の名前が広まり、60代後半となったいま、こうしてスポットが当たったことは、ラッキーだったのかもしれません。
本作はティルストンがデビューから現在に掛けて発表してきた名曲の数々を、ギター、もしくはバンジョウの弾き語りで再演したもので、UKフォークの伝統を踏襲した素晴らしいオリジナル・ナンバーを高い演奏力/歌唱力で楽しませます。さらにバート・ヤンシュ、ティルストンの奥さんだったマギー・ボイルと共に日本へやってきた時にインスピレーションを得て作曲した’‘SHINJUKU(新宿)’という未発表のギター・インストもここに収録。日本人にとってとても親しみが持てる内容となっています。
時に変則チューニングを取り入れながら、卓越したギター演奏を伸びやかなヴォーカルと共に聴かせてくれるティルストン。UKフォーク・ファン、そしてアクースティック・ギター・ファンなどに強くお勧めしたい1枚です。
STEVE TILSTON / スティーヴ・ティルストン