梅ヶ谷雄太著・ブレイクコア・ガイドブックが上下巻で発売

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  • 2019.03.06

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    「ブレイクコア」の書籍が日本初の正式出版!!今まで国内におけるブレイクコアに関する書籍や情報をアーカイブしたサイトなども無いため、お手本や模範とする様な素材が無く、著者である〈Murder Channel〉レーベル主宰の梅ヶ谷雄太氏のブレイクコア・シーンに関わって得た経験と知識だけを元に制作された渾身の上下巻!!

    梅ヶ谷雄太 / ブレイクコア・ガイドブック 上巻: オールドスクール・ハードコア・インダストリアル・メタル

    ブレイクコア・ガイドブック 上巻: オールドスクール・ハードコア・インダストリアル・メタル

    梅ヶ谷雄太

    日本で最初に正式出版される「ブレイクコア」に関する本・上巻

    パブリブ / JPN / A5 / 4908468322 / 1007862384 / 2019年03月07日

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    2,530円(税込)

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    ※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!

    テクノ・サブジャンルで最も
    自由・過激・複雑
    上巻ではパンク、ハードコア・テクノ、デスメタル
    等の影響を受け、シーンの土台を築いた
    反逆精神溢れるオリジネーター達

    時に著作権を無視し、フリーダウンロードで売上を放棄。メタルやヒップホップ、
    レゲエ、クラシック等あらゆるジャンルを飲み込み、掃除機の起動音をもサンプリング

    ■Venetian Snares レゲエ、ジャズ、クラシックをも 包摂するブレイクコアの第一人者
    ■Rotator ブレイクコア代表するPeace Off主宰するシーン総支配人
    ■Christoph Fringeli 総本山的レーベルPraxisを創業 したブレイクコアの守護神
    ■Drumcorps 楽器を同時生演奏のパフォーマンスでワールドワイドな人気
    ■DJ Scud 強烈なアティテュードでブレイク コアの原型を作り上げた先覚者
    ■Igorrr デスメタルやバロック、オペラを も融合させるフランスの鬼才
    ■Bong-Ra デスメタルから乱入し、撹乱して 立ち去っていったデストロイヤー
    ■他Doormouse、Dev/Null、Droon、Baseck、Ladyscraper、DJ Skull Vomit、SA†AN等
    ●「ブレイクコア用語解説」「ブレイクコア・レーベル紹介」「ブレイクコアの起源とムーブメントまで」「メタルとブレイクコアの邂逅Metal Breakcore」「Murder Channel ライブの記録集」等のコラムも


    本書は、日本で最初に正式出版される「ブレイクコア」に関する本である。
    ブレイクコアとは90年代中頃から後半にかけてイギリス、アメリカ、ドイツ、オランダ、フランスなどで同時多発的に生まれた音楽ジャンルの一つであり、様々な音楽的手法やバックグラウンド、思想をハードコアなダンスミュージックにねじ込ませたハイブリッドな電子音楽のスタイルである。
    ブレイクコアは日本国内においても、ハードコア・テクノ、ドラムンベース、ベースミュージックなどのダンスミュージックのリスナーや、IDM、エレクトロニカなどの実験的な電子音楽シーンのリスナー、そして、メタル、グラインドコア、ノイズなどのエクストリーム系ミュージックのリスナーからも支持されており、決して一般向けの音楽ではないが長年に渡って陰ながら日本の音楽シーンに影響を与えている。
    日本にブレイクコアを輸入し根付かせた重要なレコードショップであり、レーベルでもあるElectro Violence(旧Minor's Holiday/Breakcore Records)の存在は大きく、国内のブレイクコア・シーンだけではなく、海外のブレイクコア・シーンでもElectro Violenceの影響力は凄まじかった。同じく、東京にあったレコードショップBuy or Dieとwarszawaも積極的にブレイクコアのレコードを取り扱っており、90年代後半から2000年初頭には日本にもコアなブレイクコア・ファンが存在していた。その後もアンダーグラウンドな電子音楽シーンを中心にブレイクコアは人気を得ていき、ブレイクコアの黄金期とされる2000年代中頃には、Disk Union、Jetset Records、Cisco、Guhroovyといったレコードショップから、Tower Records、HMVなどの大手レコードショップでもブレイクコアのレコードやCDがプッシュされるまでになった。そして、ブレイクコアを専門的に扱うブログも登場し、音楽系ウェブマガジンにてブレイクコアの特集が組まれたり、海外アーティストも頻繁に来日するようになり、ブレイクコアは日本の音楽シーンに根付いた状態となった。
    だが、ブレイクコアの歴史や情報をまとめる様な記事や資料集などは、日本においてはほとんど存在していなかった(ブレイクコアの性質上、存在しないのも仕方がないのだが)。
    自分はブレイクコアと出会って20年程経ったが、まさか日本で最初となるブレイクコアの書籍を執筆する事になるとは夢にも思わなかった。ブレイクコアが誕生してから現在までに、海外ではブレイクコアを専門的に扱うフリーペーパーとZineは多数存在したが、書籍となると、スペインのBelio Magazineが2008年に出版した『Pencilbreak』というアートブックぐらいだろうか。これは、ブレイクコアのレコードやフライヤーなどを集めたアートブックであり、Droon、Dzgnbio、FFF、Inkcore、Nikibi、Pastee、Raoul Sinier、Sekitaniといったデザイナー達の作品を中心にした内容であった。
    国内におけるブレイクコアに関する書籍や情報をアーカイブしたサイトなども無いので、お手本や模範とする様な素材が無く、自分がブレイクコア・シーンに関わって得た経験と知識だけを元に本書は作られている。
    この上巻では、ブレイクコアが誕生するまでのルーツとなったハードコア・テクノやデジタルハードコアの作品から、ブレイクコアを形成したオリジネーター達へのインタビュー、そして、メタル/パンクを素材にしたエクストリームなブレイクコアの作品をまとめており、いかにブレイクコアがハードコア・テクノやメタル、パンクといったジャンルと親和性が高いかを検証してみた。
    上巻はブレイクコアの反逆精神や攻撃性を主軸にした90年代のアンダーグラウンド・ミュージックの息吹も感じられるはずだ。特に、初期ブレイクコアが持っていたエネルギーや姿勢の部分にはハードコア・パンク、デスメタル、グラインドコアといったエクストリーム・ミュージックともシンクロしているので、それらのリスナーの方にもブレイクコアはおススメしたい。
    続く下巻では、ブレイクコアの第二世代とされるアーティスト達の作品や2000年代に生まれた新たなブレイクコアのサブジャンルであるレイブコアやラガコアなどをまとめており、上巻と下巻の2冊でブレイクコアの歴史を出来る範囲でアーカイブ化している。
    梅ヶ谷雄太 / ブレイクコア・ガイドブック 下巻: ラガコア・ブレイクビーツ・マッシュコア・カットアップ・ジャズ・IDM・エクスペリメンタル・ レイブコア・アシッド
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    アーメン・ラガ・ガバキック
    下巻では2000年代黄金期から最新状況まで
    Murder Channel完全解説
    ブレイクコア全史!

    同時に発売される上巻と合わせて世界の名だたる27アーティストのインタビュー
    2巻合計約60万字、貴重なホームスタジオやライブ写真もオールカラーで掲載
    ■Xanopticon 超細密プログラミング近未来的電子音ブレイクコアで騒然

    ■Jason Forrest 懐かしディスコやカントリー歌手も動員して踊りまくる人気者
    ■Ruby My Dear カオティックでプログレッシブなビートに美メロを載せる音の芸
    ■Gore Tech サイバーパンク&メタルな世界観でWarStepを提唱する第3世代
    ■FFF 膨大なコレクションから的確なサンプリングで同業者からも信頼
    ■Electromeca 野太いベースにサイケ感でビートジャンキーから熱烈な支持
    ■UndaCova 超複雑グリッチ・ビートに高速展開するフラッシュコアの真髄
    ■他Cardopusher、Deformer、Shitmat、Drop the Lime、Sickboy、OVe-NaXx等多数
    ●「Should we stick to Breakcore? by Miii」「ブレイクコア・アーティストによる別名期活動」
    「ブレイクコア・アーティストによるオフィシャル・リミック」等の充実したコラムも



    本書『ブレイクコア・ガイドブック 下巻』は、2000年中頃に起きたブレイクコア・ムーブメントをメインにした構成となっている。上巻では、90年代後半から2000年初頭をメインとしたストイックでアンダーグラウンドなブレイクコアの本質に迫る様な内容であったが、下巻ではブレイクコアの第二世代とされるアーティスト達によるダンスミュージックに特化したダンサブルなブレイクコアやレイブコア、元々のルーツでもあるジャングルにレゲエのエッセンスを活かしたラガコア、カットアップやマッシュアップを多用したマッシュコア、IDMやジャズを取り入れたエクスペリメンタルなブレイクコアをメインに取り上げており、ブレイクコアの歴史の中でも特に刺激的であった時代を切り取っている。
    2000年中頃のブレイクコアがなぜ、黄金期とされるかには幾つかの要因が考えられる。
    一つは、インターネットの普及によって時差がほとんど無く音源と情報を入手し、ファン同士でシェア出来るようになった事。同時期のメインストリームの音楽シーンでは、ヒップホップ、トランス、ビッグビート、トリップホップ、デジロック、トランス、ミクスチャーロックといったジャンルが賑わしていた。それらのジャンルにフラストレーションを感じていた人々や、近しいジャンルであるがIDM、エレクトロニカ、ハードコア・テクノがまとっている雰囲気や作品のアプローチなどに対して違和感や物足りなさを感じ始めていた若い世代によって、ブレイクコアがサポートされた事もあるだろう。行き場のない欲求を何か別の物が満たしてくれるはずと感じていた人々がインターネットの登場によって、遂にブレイクコアを見つける事が出来たのではないだろうか。
    伝説的なラジオDJであるJohn Peelもブレイクコアを自身のラジオ番組でプレイし、BBCラジオの人気プログラムThe BreezeblockにもVenetian Snares、Knifehandchop、Drop the Lime、Kid606、DJ/ruptureが出演していた。ブレイクコアの黄金期を代表するアーティストとしてすぐに思い浮かぶUKのShitmatはデビュー当時からメディアの注目を集め、2003年にリリースした7インチ・レコードに収録されていた「Shopliftin' Gabba」はJohn Peelがレコメンドして何度もプレイし、The Breezeblockでもプレイされたそうだ。
    第二世代とされるブレイクコア・アーティスト達やレーベルは、自身の作品をより多くの人々に届ける為に積極的に情報や音源を発信していき、レコードやCD、カセット・テープでのリリース形式に加えてデジタル・フォーマットも取り入れ、フリーダウンロードでのリリースが増えていった。その結果、多くの支持者を作ることに成功し、Glastonbury FestivalやGlade Festivalといった世界的にも有名な大型フェスティバルにもブレイクコア・アーティスト達は出演し始め、有名な音楽雑誌にも取り上げられていく。
    この下巻では、その当時の熱い熱気を感じられるブレイクコアの黄金期に活躍していたアーティスト達のインタビューや作品から、ダブステップ(ブロステップ)、ハード・ドラムンベース~ダークステップ、クロスブリード、フットワークといったジャンルの要素も巧みに取り入れた第三世代のブレイクコア・アーティスト達による作品や、別ジャンルから見たブレイクコアの存在、ダブステップ/グライムとブレイクコアの融合についてなどを紹介している。ブレイクコアが2000年中頃から後半にかけて生み出した手法や表現方法が、今の音楽シーンで活躍するアーティスト達にどれだけ影響を与えているのかが解ると思う。最近ブレイクコアに興味を持った方々には馴染みのあるアーティストから、ほとんど作品が世の中に出回らなかった知る日とぞ知るカルト的なアーティストやレーベルなど、マニアな視点からもライトな視点からもブレイクコアの歴史を楽しんで貰える内容になっている。