APHEX TWINの何がすごいのか、レコード名盤で解説

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2026.06.23

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電子音楽ファンたちから絶大の支持を誇る

「APHEX TWIN」とは何者なのか!?

時代を超えて愛される天才/奇才の魅力を、

解説しながら紹介します!!

APHEX TWIN / エイフェックス・ツイン / SELECTED AMBIENT WORKS 85-92 (REMASTER) 2LP VINYL

SELECTED AMBIENT WORKS 85-92 (REMASTER) 2LP VINYL

APHEX TWIN エイフェックス・ツイン

ロングセラー! 歴史的名盤! アンビエントテクノの金字塔にしてテクノ・マスターピース!

APOLLO / BEL / LP(レコード) / AMBLP3922 / CM-0044361 / 2013年09月07日

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エイフェックス・ツインを紐解く


本名Richard David James。イギリスはコーンウォール出身。(Squarepusher、Luke Vibertなども同郷です)


〈Warp〉〈R&S〉〈Apollo〉〈SIRE〉エイフェックスツイン自身が設立した〈Rephlex〉など電子音楽ファンたちには馴染みの深い様々な名門レーベルからリリースを行ってきました。


そして別名義が多く存在し、その数は10近くあります。

例: AFX, Caustic Window, Polygon Window, Bradley Strider, GAK, The Tuss, などなど……



―――何故彼は今でも評価されているのか?


素晴らしい作品群はさることながら、彼はもはや「テクノ」のアイコンと言っても過言ではありません。


デザイナーのPaul Nicholson (現在Number 3という名前でも活動。)が作った最高にクールな「A」を模したあのロゴは、誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか。
*「Anarchic Adjustment」というストリートウェアブランドのロゴとしてPaul Nicholsonがこのデザインを制作したのですが採用されず、大学の同期だったリチャードがこのデザインを気に入りエイフェックスロゴになりました。


テクノのサブジャンル、IDM(インテリジェント・ダンス・ミュージック)というジャンルの中心的人物であり、エイフェックスの登場以降、他のミュージシャンたちへの影響力はとてつもないものでした。(詳しくは後述)


前衛的・攻撃的・暴力的なサウンドをメインに作曲しますが、優しいピアノソロ曲も少なくなく、彼の多才さは多くの音楽ファンを魅了してきました。そのサウンドは色あせることなく、30年近く経ったいまでも特別な魅力を放ち続けています。




―――まずは聴きたい代表作



・『Selected Ambient Works 85-92』(1992)

ジャケットに「A」ロゴが大きくデザインされたこの作品は、時代を超えて今も愛されているアンビエントの名作として有名です。

〈R&S〉の傘下〈Apollo〉からリリースされたこの作品は、アンビエントの代名詞的一枚として人気があります。
(アンビエントとは言いつつもビートがハッキリした構成になっており、こういったアプローチも魅力的です。)

彼のディスコグラフィーを追うにはまず『Selected Ambient Works 85-92』が入門盤として最適、かつこの一枚無しではエイフェックスを語れないというほどの名盤です!


・『Syro』(2014)

2001年の『Drukqs』から13年のブランクを経てリリースされ、グラミー賞を受賞したほどの大名盤です。

いままでのエイフェックスとどこか一味違うハイファイサウンド、IDM(インテリジェント・ダンス・ミュージック)の歴史的な一枚になったといっても過言ではないほどの内容と復活劇でした。

おすすめ曲は「CIRCLONT6A」です。



・『RICHARD D JAMES ALBUM』(1996)

内容はさることながら、ジャケットの不敵な笑みがインパクト大のテクノ史に残る大傑作。

楽曲のほとんどがソフトウェアで制作されました。

ディクスユニオン企画の200 STANDARDS「新品レコードで聴くロック定番200選」掲載タイトルです。

(ほかにも有名な曲がありますがこの曲はアシッドでかっこいいので……)


―――おさえておきたいおすすめ盤



・『Come to Daddy』(1997)EP

テクノからメタルへのアプローチを試みたIDMの名曲M1「Come to Daddy」。非常に暴力的なサウンドで、ロック畑の方も意外と聴けちゃうかも……?な楽曲です。因みに終盤3:30からの爆裂アシッドブレイクはかっこよすぎて何度聴いてもニヤニヤしてしまいます。

DOMi & JD BECKの超絶技巧カヴァーで近年さらに知名度を増した特に人気のある楽曲M2「Flim」収録。

(筆者のなかでは彼のベスト作品と思うくらいにかっこいいです。オススメ!)


・『Windowlicer』(1999)シングル

3曲入りEP。すべてが最高です。必聴盤。

(三曲目の「Formula(「 ΔMi−1 = −∂Σn=1NDi[n][Σj∈C{i}Fji[n − 1] + Fexti[[n−1]] 」)と表記されている盤もあります」はスぺクトログラムでリチャードの顔が浮き上がるという特殊ギミックがあります。)


*『Come to daddy』(1997)『Windowlicker』(1999)のMVは鬼才映像作家Chris Cunninghamとのコラボレーションとして有名です。最高に奇抜です。


・『...I Care Because You Do』(1995)

大人気曲「Alberto Balsam」、高音ドローンで耳を破壊してくるシングル「Ventolin」などユニークな作品が多く、リチャードがノリに乗っていた時期のアルバム。


・『Drukqs』(2001)

非常に攻撃的な作品が多い一方、メロディアスなピアノ曲が何度も挿入されており、彼の代表曲として有名な「Avril 14th」など名曲を収録。


*これまたChris Cunninghamのショートフィルム『Rubber Johnny 』(2005)のBGMとしてこのアルバムの最高な楽曲「Afx237v7」が採用されています。因みに前述の作品より知名度は低いのですが「Mt Saint Michel +Saint Micheals Mount」という楽曲にChrisの『Monkey Drummer』(2001)のMVが存在します。



・『CLASSICS』(1995)

初期作品の傑作集。ゴアトランスを取り入れた「Digeridoo」やAFX名義で数枚リリースされたシリーズから「Analogue Bubblebath」などユニークな選曲がされています。


・『COMPUTER CONTROLLED ACOUSTIC INSTRUMENTS PT2 EP』(2015)

プリペアド・ピアノで作曲されたEP。実験的でいつものリチャードのサウンドをアコースティックにしたような内容。隠れた名作です。


・『SURFING ON SINE WAVE』(1993)

Polygon Windowという別名義でリリースされた初期作品。全体的にいい内容ですが、シングルリリースもされたM3「Quoth」のかっこよさといったらたまりません。機械的に反復するサウンドでトランシーですが、その中にグルーヴを感じる不思議さがあります。M5「Supremacy II」も似た魅力があります。初期作品の中でもかなりオススメしたい盤ですが、初心者の方にはこの無骨なサウンドは最初はとっつきずらいかもしれません……(もしくは逆にこの荒さにめっちゃかっこいい!となるかもしれません)



―――彼に影響を受けたミュージシャンたち


正直、90年代以降の電子音楽家たちにリチャードの影響を受けていない人はいないのでは……と思いますが、影響を受けたと公言しているアーティストやサウンドに近いものを感じるアーティストを紹介します。


Squarepusher(盟友。彼はリチャードが発掘したといっても過言ではない)― 「Warp」

Luke Vibert ( Plug ,Wagon Christ, Kerrier Districtなど多数の名義あり。) 

Clark ( 初期はChris Clarkという名義)― 「Warp」

Autechre (別名義で過去にGescom,  Lego Feetとして活動)―「Warp」

Richard Devine ―「Warpほか」

µ-Ziq (Mike Paradinas。Planet Muの代表)

Venetian Snares ―「Planet Mu」

Bogdan Raczynski―「Rephlex」

Arca ―「XL」

Radiohead / Thom York(Kid A期)―「XL」

Flying Lotus ―「Warp」

Boards of Canada ―「Warp」

Oneohtrix Point Never ―「Warp」

・Ceephax Acid Crew (Squarepusherの弟)―「Rephlex」

などなど……



―――最後にエイフェックスについてDUスタッフコメント


・大ファンです!学生時代プロモなども収集し関連作を100枚近いコレクションを持ってました。音楽はさることながら完璧なブランディングで唯一無二の存在として彼を超えるアイコニックなアーティストはいないと思います。電子音楽初心者でもとっつきやすいユニークさがあると思うので、是非彼の作品に触れてください。なかでも『Selected Ambient Works 85-92』はテープで録音されており非常にアナログなサウンドなのでレコードで聴くことをおすすめします!!(テクノ部門・ T)

 

・当たり前のように「奇人」のイメージが強いリチャード・D・ジェームスですが「アンビエント・ワークス」同様に、AFXのアナログサウンドを聴くと、その温もりや丸い質感に一筋縄ではいかない才能を持った人間の多面性や懐の深さを感じざるを得なく、アーティストとしての魅力がより増していきます。あと入手がしづらいAFXシリーズのヴァイナルをコンプしている方、それだけで尊敬しております。(テクノ部門・S)

 

・むしゃくしゃしたときはAphex Twinを聴くにかぎる!(テクノ部門・O)

 

・どの分野でも『レジェンド級の人物は人を残す』と言われるそうですが、彼がいなかったら世に現れなかったベッドルームの天才達は一体何人いるのか、想像もできないです。そして後発の天才達が現れても尚、何度聴いても未だに自分のセンスが追い付けない楽曲から、一発ネタかもしれない曲(パッ〇マンネタのBreakbeat Hardcoreとか…)、語りつくせぬ名曲まで、一人の人間の想像力と創作意欲の凄まじさ、そして気取ったポーズなしのいたずら心を感じる所にこの人の凄さがあると思います。(テクノ部門・K)