「神の左手、無意識の右手/ポール・マッカートニーの作り方 No.32」 宮崎貴士

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2020.11.11

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【第4章: 流れよ和音、とメロディは言った / ポール流作曲法 Vol.8 僕の中のアコギ】


前回にひきつづき〝ポール・マッカートニーとアコースティック・ギター〟について、話を進めます。


《動画:アコースティック・ギターの奏法》…… ポール的なアコギ奏法、手癖など。

https://youtu.be/wynnf-PWEE8


ポールが初めて主体的に選び、手にした楽器〝アコースティック・ギター〟―― ポールの音楽的才能はアコギによって開花します。動画内でも説明していますが、ポールにとってのアコギは、自身の歌の〝伴奏〟楽器です。メロディも含む、いわゆるクラシックギター的な弾き方(定番曲『禁じられた遊び』的な奏法)はほとんどしません。自身が歌って楽しむため、曲を作るための楽器〝ギター〟ゆえ、その奏法も自己流です。


1957年リヴァプールの教会にて、ポールは初めてジョンの面前でギターの演奏、弾き語りを披露します。後年、彼がそれを再現している動画が残っています。


参考動画)『Twenty Flight Rock』 Eddie Cochran

https://youtu.be/o3g0Drzq7xk


このリズム感と歌唱力がポールの音楽家としての原点です。ジョンと出会った時のポールは15歳、すでにこのクオリティだったと想像出来ます。


ジョンはポールの才能に惚れこみ、自身がリーダーだったバンドに誘うことになります。当時、ポールはすでにギターと歌には相応の自信をもっていたと推察されますが、バンドメンバーとして年上のジョンに選ばれたことは〝他者からの初めての承認〟として、彼にとって大変重要な体験だったことでしょう。


ジョンとポール、二人は〝才能を理解する他者〟をこの瞬間、ここで互いに獲得することになるのです。


次回も〝ポールとアコギ〟動画編は続きます。
 

[宮崎貴士]1965年、東京生まれ。 作、編曲家。ソロ名義で2枚(Out One Discより)、2つのバンド「図書館」「グレンスミス」(ともにdiskunion/MY BEST!RECORDSより)で共にアルバム2枚リリース。 他、岸野雄一氏のバンド「ワッツタワーズ」にも在籍中。 2015年、第19回文化庁メディア芸術祭エンターティメント部門大賞受賞作(岸野雄一氏)「正しい数の数え方」作曲。曲提供、編曲、など多数。ライター活動としては「レコード・コレクターズ」(ミュージック・マガジン社)を中心に執筆。2017年6月号のレコード・コレクターズ「サージェント・ペパーズ~特集号」アルバム全曲解説。同誌2018年12月号「ホワイト・アルバム特集号」エンジニアに聞くホワイト・アルバム録音事情、取材、執筆、他。 
"Paul and Stella"  Illustrated Miyazaki Takashi
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