• 売切
  • (注文不可)

2,900円(本体価格/税別)

※ 5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!

ご注文できません
ISBN
4050538275001
発売年月
2017年6月
  • LINE

  • メール

商品詳細情報

 結成から19年――新たなスタートを切ったスウェーデンのロック・バンド、MANDO DIAOが通算8作目のスタジオ・アルバムを引っ提げ、シーンに帰還!

今回における最大の変化は、中心メンバーの一人であったグスタフ・ノリアンが2015年にグループを離れたことだろう。もう一人の中心メンバー、ビョルン・ディクスクウォットによると、彼の脱退は友好的なもので、音楽以外のプロジェクトに力を入れたいという意向からによるものだったという。一般的に中心メンバーの脱退は、バンドに致命的な打撃を与えるものだと考えられがちだが、そこはマンドゥ・ディアオ。彼らは見事、この変化を進化へと変えていったのだ。 元々仲の良い友人同士によって結成されたマンドゥ・ディアオは、グスタフの脱退によってバンドを解散することを選ばなかった。
「俺たちはこのバンドが大好きだし、大きな家族みたいなものだ。一緒に続けていくことが、世界で一番楽な決断だったのさ」そうビョルンは語る。
そして新たな編成で完成した本作『GOOD TIMES』は、その選択が少しも間違っていなかったことを証明する1枚だ。アルバムには、これまでの作品同様、ワイルドで大胆なマンドゥ・ディアオらしいロック・サウンドが最初から最後まで漲っている。そこに今回、今までなかった激しさと繊細さが入り乱れた巧妙さが加わり、音像に広がりと深みを与えている。そう、マンドゥ・ディアオは、中心メンバーの脱退という危機を一つの挑戦として乗り越えていったのだ。本作『GOOD TIMES』で彼らは、自分たちを音楽的に再構築した。
グスタフとビョルンという、二人の才能溢れるフロントマンを擁していたマンドゥ・ディアオで、その他のメンバーは、一般の目からは影の薄い存在として見られがちだったが、この最新作では、バンド史上初めて、メンバー全員がそれぞれ同じぐらいソングライティングに関わっている。またグスタフの後任として加わったジェンス・シヴァシュテットも本作でその力を存分に発揮している。
19年の歴史の中で、何故今バンド全員で曲作りなのかと問われれば、ビョルンはこう答えるのだ。
「ソングライターとしての自分が成熟していく過程の一つだと思う。ただ自然にそうなっただけだが、今では、他のメンバーとコラボレーションすることによって、自分がどれだけインスピレーションを受けるのか、そしてその結果、自分たちの音楽がより豊かになるってことに気付いたよ」
マンドゥ・ディアオにとって初の”バンド・アルバム”でもある本作『GOOD TIMES』には、ファンが待っていた彼らのサウンドが詰め込まれている。彼らの持ち味である60年代のガレージ・ロックの影響を感じさせるロック・サウンドにリッチなハーモニーと、これまでの作品に比べるとより自分たちのルーツに根差した作品になっている。しかし、これが単なる原点回帰の一作であるかと言えば、そうではないのだ。先行シングルの「Shake」は、四つ打ちのビートのストレートなダンス・ロック・ナンバーであり、自己肯定的なアップテンポ・ナンバー「All The Things」もあれば、ソウルフルなバラードの「Brother」もある。そしてヴォコーダーを使用した「Voices On The Radio」もあったりと、これまで以上にカラフルなサウンドが並んでいる。
「グスタフがバンドを離れた時、俺たちは友情や人間関係についてものすごく考えたんだ」ビョルンはそう語り、さらに続ける「こうしたことが起きると、自然と過去を振り返り、物事と向かい合うようになる。曲のいくつかがどこかメランコリックなのも、きっとその為だね――俺たちの置かれた環境から自然と生まれ出たものなんだ」
アルバムのタイトル『GOOD TIMES』がどこか皮肉的な響きがあるのも、こうした背景の影響があるが、また世界各国の今の政治的状況も反映されているという。
「世界をみれば、決して今が”グッド・タイムス”だと語る人はいないだろう。戦争にドナルド・トランプ、極右政党の台頭――酷いことが一杯起きている」とビョルンが語れば、カール・ヨハンはこう締めくくった「俺たちは酷い世界で楽しい時間をすごしているのさ」 
”楽しい時間”を取り戻すまで、マンドゥ・ディアオはいくつかの荒波を超えなければいけなかった。今彼らは、その時代があったからこそ、バンドにとっての”最高傑作”になるであろうアルバムが完成したという。本作『GOOD TIMES』は、この暗い時代に贈る”愛と人生についてのマニフェスト”なのだ!