
2,800円(本体価格/税別)
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本書におきまして、重大な誤訳があったことが確認されました。
このたびは、著者の主張とは異なる、差別や偏見を助長するような翻訳を施してしまったことで、著者ミッキ・ケンダル氏、そして当事者の方々の名誉を傷つけてしまったことを深くお詫び申し上げます。
そして、差別表現に対する十分な理解と配慮を怠り、 このような誤訳を本書に掲載してしまったことを、深く反省いたします。今後、このようなことのないよう、翻訳におけるチェック体制の強化など、見直してまいります。
読者の皆様、および関係者、そして当事者の皆様には不快な思い、多大なる心痛を与えてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
<正誤表>
(1)278頁、2-7行
誤
ほかにも議論すべき重要な問題がある。胎児がみんな正常とは限らないから、中絶へのアクセスは残しておかなければならない。また誰ひとり、望まない子どもを無理やり生まされてはならない。フェミニズムは差別を根絶するためのムーブメントだが、選択する権利の中心となる信条は、差別的な論理に依存してはならない。障がいが中絶の理由であると主張するなら、障がい者は健康的で満たされた人生を送れない、と法で枠づけする必要がある。だが障がいを持つ人が存在する権利を侵害せず、選択する権利を訴えることはできる。
↓
正
また、中絶という選択肢を維持する必要性の理由としてよく挙げられるのが胎児の障害であるという事実についても論じなければならない。もちろん、女性が望まない出産を強制されることはあってはならない。一方で、差別の解消を目的とする運動であるはずのフェミニズムが中絶の権利を支持するとき、その主張が差別的な論理に基づいていてはいけない。障害を理由に中絶の合法化を求める主張は、障害があると健康で充実した人生を送れないと決めつけていることになる。障害者が存在する権利を否定しなくとも中絶の権利を支持することはできる。
(2)311頁、最後から7行目~
誤
わたしたちは、サバイバルに成功して上流階級化したフェミニストとして振る舞わないよう気をつけなければならない。わたしたちは支援する力と傷つけない力を持っている。そしてコミュニティーが作り上げてきたものをないものとする危険も手にしている。その結果とともに生きていかなければならない人たちより、自分たちの方がうまくできると思っている。それは無視するべきではない。
↓
正
もともとサバイバルから生まれてきたフェミニズムを、外部の人間たちが無理やり洗練されたものに仕立て上げないよう注意しなければならない。私たちには助ける力もあれば、害を与える力もある。すでに築かれているものを無視し、自分たちの方が当事者よりもうまくやれると考えることはコミュニティにリスクをもたらす。結局そうした活動の影響を受けるのは当事者たちなのだから。
DU BOOKS編集部
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あなたの「フェミニズム」は差別的?
主流の白人フェミニストが提唱する「シスターフッド」に対して、
BLMの時代、「ブラック・フェミニズム」からの切なる訴えとは━━?
白人女性=自分に置き換えると見えてくる、シスターフッドのあるべき姿――





月刊「We Learn」(2022年10月号)にて紹介されました。
「ふぇみん」(2022年1月15日号)にて書評が掲載されました。
レイバーネットにて書評が掲載されました!評者は根岸恵子さんです。
「朝日新聞」(2021.11.13)にて書評が掲載されました! 評者は温又柔さんです。
「朝日新聞」(2021.10.30)にて掲載されました! 選者は西加奈子さんです。
「ミュージック・マガジン」(2021年11月号)にて書評が掲載されました!評者は渡辺志保さんです。
「文藝」(冬季号)にて、書評が掲載されました! 評者は海老原弘子さんです。
「ハーパーズ バザー」(2021年11月号)にて、紹介されました! 評者は治部れんげさんです。
「クレヨンハウス通信」(2021年10月号)にて紹介されました!
●NYタイムズ ベストセラーリスト10週間ランクイン
●米「タイム」誌 2020年読むべき本100に選出
●ワシントンポスト 2020年注目すべきノンフィクションブックに選出
●英BBC 2020年ベスト・ブック100に選出
「教育を受け、安定した職業に就く日本のフェミニストが本書を手に取って読むと居心地の悪さを感じる記述が少なくないだろう。ただし、目を逸らさずに『白人女性』
『主流派のフェミニスト』への批判を自分に置き換えながら読み進めてほしい。」
━━治部れんげ(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授)
目次
序章 「フッド」のフェミニズムはすべての人のために
第1章 連帯はいまだに白人女性のためのもの ホワイト・フェミニズムの罪―中・上流階級の白人女性以外を排除するフェミニズムとは
第2章 銃による暴力 セイ・ハー・ネーム―銃に命を奪われた黒人女性たちにも名前はあった
第3章 飢え フード・スタンプ以上に必要なもの―安全な食料、それを買うための
就労機会と収入、それを実現するためのプログラム
第4章 #FASTTAILEDGIRLS と自由 レイプ・カルチャーへの抵抗―被害者非難より加害者にならない教育を
第5章 降り注ぐ家父長制 コミュニティーに内在する家父長制の害―白人カルチャーを模倣した根深い性差別との闘い
第6章 黒人女性についてどう描くか リスペクタビリティーを得るために、白人至上主義の家父長制に合わせて自分を変えるのではなく、メカニズムを根本から変える
第7章 「ブラック」にしては、かわいい コミュニティーの内外に存在するカラリズムとテクスチュアリズム――白人至上主義の美学
第8章 黒人の女の子は摂食障害にならない? 自己否定のトラウマが摂食障害を生む―すべてのコミュニティーに充実したメンタルヘルス・プログラムを
第9章 凶暴さのフェティッシュ化 怒りの声を上げた勇敢なサバイバーたちに長期的な支援を
第10章 フッドは賢い人間を嫌わない 何世代もの先祖が、生き延びるためには教育を受けろと背中を押してくれた
第11章 行方不明と殺人 行方不明者の命の価値はすべてのコミュニティーにおいて平等だ
第12章 恐怖とフェミニズム ホワイト・フェミニズムよ、白人至上主義の家父長制から抜け出し、異人種への恐怖を手放して、全女性のために立ち上がれ
第13章 人種と貧困と政治 投票権は民主主義の柱である 万人のために確約せよ
第14章 価値のある教育を誰もが受けられる権利を 教師によるいじめ、学校から刑務所へのパイプライン、常駐警官への依存を断ち切る
第15章 黒人女性の住宅危機 ジェントリフィケーションの功罪――長期住人が安心して住める住環境を
第16章 生殖の正義、優生学、妊産婦死亡 人種、トランス、障がいの有無にかかわらず、万人に性と生殖の正義(リプロダクティブ・ジャスティス)を
第17章 周縁化された親たちの子育て すべての子どもたちに安全と安定を―特権を持つ人々は支援とアクセスを提供せよ
第18章 アライ、怒り、共犯者 ホワイト・フェミニズムは、プラットフォームと人的・物的資源を差し出して、真の支援を
「ミッキ・ケンダルはフェミニストたち――特に白人フェミニスト――に書状を突きつけた。ムーブメントの担い手である我々が記憶にとどめるべき人種差別の歴史と、インターセクショナルな視点及び人種差別反対主義に焦点を当て、前進する必要性を訴えている
――ダイアナ・アンダーソン、『Problematic』著者
「『フッド・フェミニズム』〔原題〕はフェミニスト必読の1冊だ。メインストリームのフェミニスト・ムーブメントの欠陥を問いただし、黒人女性たちについて知るべき知識を提供している。ケンダルはアイデンティティーの多くの交差点に巧みにスポットライトを当て、怒りの美しさとパワーを示している」
――エリカ・L・サンチェス、『I Am Not Your Perfect Mexican Daughter』著者
「ミッキ・ケンダルの本は、こんにちのフェミニストたちにアクションを起こせと呼び掛けている。わたしは本書で動かしがたい事実と説得力に富む議論を学び、極めて重要な闘いに挑む準備ができた。『フッド・フェミニズム』〔原題〕は万人が読むべき1冊だ」
――ガブリエル・ユニオン、『We’re Going to Need More Wine』著者
「経済について語る前に、誰もが1年間サービス産業に従事すべきだ。それと同じく、白人のレディは、フェミニズムを語る前に全員この本を読むべきだ。本書に書かれた言葉は真実である」
――リンダ・ティラド、『Hand to Mouth』著者
訳者:川村まゆみ(かわむら・まゆみ)
お茶の水女子大学文教育学部音楽教育科卒業。主な訳書に『世界で一番美しいアメリカン・ギター大名鑑』『真空管ギター・アンプ実用バイブル』『ザ・ローリング・ストーンズ楽器大名鑑』『ジミ・ヘンドリックス機材名鑑』『スティーヴ・ルカサー自伝』『誰がボン・スコットを殺したか?』など。
デザイン:川畑あずさ
日本版解説:「目を逸らさずに読み進めてほしい」 治部れんげ(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授)
ミッキ・ケンダル
ライター、講演家、ブロガー。彼女の論説は米「ワシントン・ポスト」「ボストン・グローブ」や英「ガーディアン」各紙、米「タイム」「Salon」「Ebony」「Essence」各誌をはじめ、さまざまなメディアに掲載されている。米NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)の「Tell Me More」、衛星テレビ局アルジャジーラの「The Listening Post」、英BBCの「Woman’s Hour」にも出演し、人種、フェミニズム、シカゴで発生する暴力、科学技術、ポップ・カルチャー、ソーシャル・メディアについて自論を展開。全米各地の大学でも講演を行なっている。SF・ファンタジー作品が対象のローカス賞候補となったアンソロジー『Hidden Youth(隠された青春)』を共同編集。ヒューゴー賞編集者部門候補の「Fireside Magazine」の一員でもある。軍を退役したあと、家族とともにシカゴ在住。