2,500円(本体価格/税別)
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マルチ弦楽器奏者・高田漣、初の著書は、
知的冒険の書!
音楽雑誌「ERIS」の人気連載に大幅加筆。
学究的なアーティストであり、感覚鋭いインテリである高田漣くんの、びっしり固有名詞をぶち込んだギター論が出た。これは買いだ!――いとうせいこう
ギター・ソロなんかオワコンだの、活字メディアはもう古いだの。冗談じゃない。安泰ですよ、どっちも。漣くんがいるんだから。――萩原健太
・「社会新報」(2023年4月26日)に書評が掲載されました! 評者は館野公一さんです。
・「サウンド&レコーディング・マガジン」(2023年6月号)に書評が掲載されました! 評者は横川理彦さんです。
・「ミュージック・マガジン」(2023年4月号)に書評が掲載されました! 評者は高橋健太郎さんです。
・「北海道新聞」(2023.3.12)に書評が掲載されました! 評者は青山陽一さんです。
・「intoxicate」(vol.162)に書評が掲載されました! 評者は小沼純一さんです。
・「レコード・コレクターズ」(2023年3月号)に書評が掲載されました! 評者はガモウユウイチさんです。
・2/10(金) 19時~京都 誠光社さんにて、刊行記念トーク&ミニライヴ開催決定!
ギターブランドの歴史を紐解き、
ギターを改造する様々な人々の生態を通じて、
ギタリストの思考回路「ギター脳」を解読する手助けとなるような共通項を探る。
父・高田渡の思い出はもちろん、細野晴臣とのツアーについても語りつつ、
ギター教室での気づきについても考察した、音楽ファン待望の一冊。
大衆音楽の成立過程でギターの果たした役割、
ギターの魔改造から、 パワーコードが人類に与えた影響まで!?
アメリカン・ルネサンスとしてのギター史とは?
<目次>
まえがき ギターを知ることで二〇世紀大衆文化の理解へ
すべてのギタリストは嘘つきである
1章 個人史――人はいかにしてギタリストになるのか?
ライブごっこ、そして打上げごっこ
ラディカルなギター奏者のスタイルズ
音の出る絵本を探して
スティール・ギターとの出会い
「マザーズ・レコード」通いの日々
シンセサイザーのようなスティール・ギターに魅了されて
専業音楽家として生きる決断
付記 アフター・ザ・ボール~細野晴臣北米ツアー同行記
2章 進化論――ギターはいかにしてギターになったのか?
前史としてのハワイアン
ナショナル劇場は永遠に
ジョージ・ビーチャムの幸運と非運
一九六二年『アメリカン・グラフィティ』の呪い
クリーン・サウンドの呪い
バイク乗りの恋
脱空洞の論理飛躍
電気ギターはチェルシー・ホテルの夢を見るか?
付記 林檎王宮の円盤の騎士伝説~ビートルズと実存主義を巡るワインディングロード
3章 生態学―ギターを改造する人々
なぜギタリストはギターを改造するのか?
ニール・ヤングのDIY――オールド・ブラックの来し方
エリック・クラプトンのDIY
ロビー・ロバートソンのDIY
ライ・クーダーのDIY
シカゴ・レボリューション
ボ・ディドリーの場合――ジャングルビートじゃ座れない
HR/HMの定番仕様の完成――エディ・ヴァン・ヘイレンの場合
J・J・ケイルのDIY
この世界の哲学
付記 彼岸のギター弾き~細野晴臣とアコースティック・ギター、愛の逃避行
4章 論考――ギタリストの遺伝子はどこへ
〈シゴト〉ではない何かで生きていく人たち――もうひとつの伝説
モノ・ヒト・コト
記号の世紀――コード化の功罪
口伝としての民俗音楽
楽器のある生活と思考のススメ
現代のギタリストに伝えたい何か(サムシング)
竹薮の消えた日
見出された記述
謝辞
参考文献
出典
デザイン:サリー久保田
REN TAKADA / 高田漣
高田漣(たかだ・れん) 音楽家、プロデューサー、作曲家、編曲家、マルチ弦楽器奏者、執筆家。1973年、日本を代表するフォークシンガー・高田渡の長男として生まれる。少年時代はサッカーに熱中し、14歳からギターを始める。2002年、アルバム『LULLABY』でソロ・デビュー。現在まで8枚のオリジナル・アルバムをリリース。自身の活動と並行して、他アーティストのアレンジ及びプロデュース、映画、ドラマ、舞台、CM音楽を多数担当。ギター以外に、ペダル・スティール、ウクレレ、バンジョー、マンドリンを操るマルチ弦楽器奏者としても活躍。2015年、父・高田渡の没後10年を機にトリビュート・アルバム『コーヒーブルース~高田渡を歌う~』をリリース。2017年、アルバム『ナイトライダーズ・ブルース』をリリースし、第59回 日本レコード大賞 優秀アルバム賞を受賞。2022年6月にソロ・デビュー20周年を迎え、3年ぶりのアルバム『CONCERT FOR MODERN TIMES』をリリース。