FROM THE VAULT: L.A. FORUM (LIVE IN 1975) (DVD+2CD)

ROLLING STONES / ローリング・ストーンズ

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3,600円(本体価格/税別)

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ISBN
0801213069392
発売年月
2014年11月
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商品詳細情報

【輸入DVD+2CD】

STONES秘蔵ライヴ映像 第2弾は1975年北米ツアーのハイライト、ロサンゼルス・フォーラム公演の未発表完全映像!

・MICK TAYLOR脱退、RON WOODがまだゲスト参加ながら極上のアンサンブルを聴かせる70年代STONESの圧倒的存在感を収めた奇跡の映像作品!
・2014年最新デジタライズによりレストアされた映像とボブ・クリアマウンテンによるリマスタリングで可能な限り向上された迫力の映像&音声!


1975年のLA公演は7月9日から13日まで5日間連続でLA近郊イングルウッドにあるザ・フォーラム(LAフォーラム)で行なわれた。音源配信のみだが、その最終日、7月13日の録音が “STONES ARCHIVE”から“L.A. FRIDAY '75”というタイトルで、公式ブートレグとして2012年4月にリリースされている一方、映像は長らく未発表だった。今回のリリースではDVDにCDが付属するが、この配信された音源が待望の初製品化される。

今回リリースされる映像は、ストーンズ側の資料によれば、同じLA公演の4日目、7月12日のもの。古いマニアックなファンなら、どこかで見たことのあるシーンも含まれていて地下世界のデータ・ベースとの整合性も若干気になるところだろうが、全編にわたって4~5台のカメラで捉えていた思われる映像のカット割りなどの編集が違っていて全く別モノと考えるべきものに仕上がっている。当然ながら、映像の鮮明度、発色の良さの違いは地下発のものとはレヴェルの違う臨場感を生んでいて、キースが吐き出すタバコの煙が、モニターの手前の自分にまで漂って来そうなぐらいのリアルな「空気感」を感じ取ることができる。ステージの蓮の葉の部分が、メンバーの動きに合わせて、演奏中も細かく上下してたなんてこと、少なくともぼくはこれまで全然認識してなかった。そうしたリアル感を音の良さがさらにグッと押し上げてくれるのは言うまでもない。『ラヴ・ユー・ライヴ』では半分ほどの長さに短く編集されていた「フィンガープリント・ファイル」でのアグレッシヴなパーカッションの響きにこれほど腰を動かされる日が来るとも思ってなかった!

オープニング・シーンのカッコ良さも特筆すべきものだ。アーロン・コープランド作の「庶民のファンファーレ」をイントロのBGMにしたそれは'75~'76年のツアーから制作(一部、'77年のスペシャル・スモール・ギグからも収録)された傑作ライヴ・アルバム『ラヴ・ユー・ライヴ』(1977年リリース)にも収録されていて、聴くだけでも十分興奮を呼び起こすものだったが、映像で見た場合の興奮度は段違いなのだ!

「庶民のファンファーレ」が長く鳴り響く中、蓮の葉を模した巨大な開閉式のステージがゆっくりと開いていき、中にいたメンバーが顔を出すと同時にキースが、「ホンキー・トンク・ウィメン」のオープニング・リフを弾き始めるという具合なのだ。このストーンズのライヴ史上最もスケールが大きくドラマチックなオープニング・シーンが、ついに正規の映像作品として登場するのだ。しかも、楽屋からステージに向かうメンバーの姿や、プロモーターのビル・グレアムを捉えたシーンも交えて、より緊張感が高まるような形に編集されている。このシーンだけでも多くのロック・ファンに、'70年代のストーンズの圧倒的な存在感を改めて伝える“事件”になり得る のではないかと個人的には思っているほど大好きなシーンだ。

1975年のこの北米ツアーは、'70年代前半のストーンズに多大な貢献をしたギタリスト、ミック・テイラーが前年暮れに脱退を表明し、当時まだフェイセズのロン・ウッドをゲストに迎えて敢行されたものだった。それ以前のツアーでは当たり前のものとなりつつあったホーン・セクションは外して雰囲気をがらりと変える一方(LAの後半3日間だけは一部ゲストとしての参加もあり、その様子も今回の映像には捉えられている)、キーボード奏者のイアン・スチュワート、ビリー・プレストンの参加に加えて、スティーヴィ・ワンダーのバンドとドラマーも務めていたオリー・E・ブラウンをパーカッション奏者として新たに迎えてリズム面を強化。ニュー・ソウル/ファンクからフィリー・ソウルを経てディスコへと向かいつつあった当時のブラック・ミュージックの動向に呼応したような、ファンキーかつ重厚感漂うパフォーマンスを繰り広げたとのだった。これもライヴ・アルバム『ラヴ・ユー・ライヴ』にもしっかりと刻まれている。

しかし、ストーンズが、この1975年のツアーから1ステージあたりの演奏時間をそれまでよりグッと伸ばし、舞台装置や演出面でも先に触れたオープニングのギミックや、ステージ中央からミック・ジャガーがせり上がって来るような仕掛けを使ったり、「スター・スター」の演奏中には歌詞の内容に合わせて迫り出して来る男根を模したバルーン(先からは紙吹雪が噴出!)をミックが自分の股に挟んでおどけたり...といった、いろんな意味でヴィジュアル・インパクトの強いシーンがふんだんに盛り込まれたこのツアー時のパフォーマンスの全体像は、今回のリリースで初めてちゃんとした形で世界に向けて公開されることになる。もちろん、ビリー・プレストンが歌い、ストーンズのメンバーがサポートに回る2曲ももちろん含まれ、そのうち1曲の円中には、ターザンよろしくミックがロープにつかまって引き上げられ観客席の上空を「飛ぶ」シーンも見られる。長年のファンはミック、キース、ロン・ウッドの3人がフロントで一緒にハモる「ワイルド・ホース」のシーンを見て存分に泣くべし。そして“悪魔”のようなロックのリズムに今も魂を奪われ続ける不良たちは、裸になったミックが雄叫びと共に先導する終盤のグルーヴのウネりに、ただただ圧倒されるべし!!