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カレン・ダルトンの再来と謳われ、若き日のジョニ・ミッチェルにもなぞえられる、ハワイ出身・カリフォルニア在住の女性シンガー・ソングライター、シモーン・ホワイトによる待望の新作アルバム!
遠い記憶の底から聞こえてくるような懐かしい呼び声。ある冬の夜、石焼き芋売りの軽トラックから流れてくるあの声を耳にしてえもいわれぬ郷愁を覚えたという、シモーンの日本ツアー中の実体験から生まれた表題曲 「やきいも」 をはじめ、それぞれが鮮やかな情景を喚起する12曲を収めた、はかなくも美しい傑作小品集。
一度聴いたら耳を離れないシモーンの柔らかで小気味いいフレージングと、彼女自身の繊細なフィンガーピッキングに導かれたフォーキーでブルージーなサウンドには、完全に時代を超越してしまったかのような心地よさがある。
ヨーロッパを中心に高い評価を受けた前作 『I Am The Man』 (2007) ――日本でも知る人ぞ知る名盤として話題になり、2007年12月には初の来日公演も実現した―― と同じく、マーク・ネヴァーズ (ラムチョップ、キャレキシコ他) によるナッシュヴィル録音。ロンドンのラドブローク・グローブにある同名のレコード・ショップがデーモン・アルバーン (ブラー) と共に運営する超優良レーベル、Honest Jon'sからのリリース。
本作は、シモーン・ホワイトのオネスト・ジョンズからは2枚目となるアルバムである。前作 『I Am The Man』 と同様、ナッシュヴィルでマーク・ネヴァーズによってプロデュースされた 『やきいも』 は、より音数を切り詰めたフォーク色の強いサウンドになっている。雰囲気はほろ苦くノスタルジックだが、失われた愛、失われた無垢さ、失われた年月に (時には子供のように) ぼうっとして思いを馳せながら、憧れと幻想と希望のスパイスも効いている。ハイロンサムなフィドルや見事なギター・ピッキングが印象的な必要最小限のアレンジは、ブラジル音楽やポルトガルのファドで表現されるサウダージにあたる情感をアメリカーナの中に見出している。際立って中心的な位置にあるのはシモーンの美しいヴォーカルと素晴らしいソングライティングであり、全11曲のうち4曲が彼女の友人であるフランク・バンゴとリチー・ヴェセキーによる書き下ろしの新曲で、7曲がシモーン自身によるものである。
SIMONE WHITE / シモーン・ホワイト