BON IVERを彷彿とさせるしっとり滑らかなボーカルに絡むは、音響的にしっかり作りこまれたヴァイオリンやピアノ。まさに音響ポストロックのお手本をぶつけてきたFINKの新作。リード曲M-2「We Watch The Stars」は後半からの怒涛な楽器の激流、特にドラムの存在感に涙腺を刺激されっぱなし間違い無し!!でも胸焼けは起きないさらりとした余韻もまたカッコ良すぎな1曲!!ジャケットからもそんな雰囲気が伝わってきます。
再び盟友フラッドを共同プロデューサーに迎え、ベルリンのスタジオでレコーディングされた本作は、ピアノ、ドラム、ギターのフィードバック・ノイズの深淵なミックス・バランスの上で楽曲に息吹を吹き込むフィンクのヴォーカルに聞きほれるオープナーにしてタイトル曲「Bloom Innocent」、真夜中のシャーマニック・ブルース「We Watch The Stars」などさらに円熟味を増した完膚なきまでのフィンク・ワールドが展開される珠玉の全8曲を収録。まるでコールドプレイとティナリウェインがセッションしたかのような二律背反の美しいブルースに覆われるマスターピースがここに誕生。
