ラヴァー、ビラヴド:ソングス・フロム・アン・イヴニング・ウィズ・カーソン・マッカラーズ

SUZANNE VEGA スザンヌ・ヴェガ

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レーベル
OCTAVE
国(Country)
JPN
フォーマット
CD
規格番号
OTCD5811
通販番号
AWS161014-SV1
発売日
2016年10月14日
EAN
4526180397182
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商品詳細情報

スザンヌ・ヴェガが20世紀の米国南部を代表する女性作家でエッセイ、詩、小説、短編、戯曲等を書いたカーソン・マッカラーズをモチーフにして制作したニュー・アルバム。

スザンヌ・ヴェガとダンカン・シェイクは2012年のドラマ・デスク・アワード(オフ・ブロードウェイの優秀な舞台作品に贈られる賞)にもノミネートされた舞台、『Carson McCullers Talks About Love』の曲を書いていた。これは2011年にオフ・ブロードウェイでおこなわれた舞台で、女流作家、カーソン・マッカラーズの生涯をテーマとし、Suzanne Vega自身がカーソン・マッカラーズの役を演じていた。
カーソン・マッカラーズはアメリカの女流作家(1917年‐1967年)。ジョージア州コロンバス生まれ。当初はピアニストを目指し、ジュリアード音楽院とコロンビア大学で学んだ。1940年に「The Heart is a Lonely Hunter」(邦題:心は孤独な狩人)でデビュー。代表作は『結婚式のメンバー』で村上春樹が同作の翻訳を手掛けたりもしている。

Suzanne Vegaの9枚目となる当アルバム『Lover, Beloved: Songs From An Evening With Carson McCullers』は、この舞台がきっかけとなり生まれたアルバムだ。
アメリカ南部を舞台に、社会に順応できない人間や排除された人間の魂の孤独を探究した処女小説「The Heart is a Lonely Hunter」(邦題:心は孤独な狩人)はアメリカ文学史上でも必読書として定評のある作品であり、カーソン・マッカラーズの最高傑作と言われています。
10代の頃に短編を読んで以来、スザンヌ・ヴェガはカーソン・マッカラーズのことを長らく賞賛してきた。「将来、自分があるキャラクターを演じることがあるなら、それはカーソン・マッカラーズだ」とその頃から彼女は決意していた。このニュー・アルバムの中でスザンヌ・ヴェガはカーソン・マッカラーズの特異なキャラクターを演じる。アメリカ南部の政治と自身の生い立ちによる人種差別に反乱を起こして、20代の前半にニューヨークへ移り、20世紀の文学の光となった女性の人生を描写するのだ。

アルバムのうち8曲は舞台のコラボレーターであったダンカン・シェイクとの共作で、残りの2曲はジャズ・ミュージシャンのマイケル・ジェフリー・スティーヴンスとの共作である。
ここではカーソン・マッカラーズの二つの歴史的な瞬間にスポットがあてられている。一つ目は『The Heart Is A Lonely Hunter(心は孤独な狩人)』によって名声を得ようとしている時で、二つ目は死の直前に自分の人生や活動を熟考している時だ。収録曲はカーソン・マッカラーズの洞察力にとんだ言葉の本質と性別と愛に基づいた先進的な哲学を見事に捉えている。一方、カーソン・マッカラーズ自身、きちんとしたトレーニングを受けたピアニストでもあった。また、カーソン・マッカラーズのライティングが持つリリシズム(叙情主義)にも自身の音楽性が反映されている。こうした事実もアルバムの曲の詩と曲の間にある震えるようなダイナミズムをより強化している。
アルバムのプロデュースはデヴィッド・ボウイのギタリストで、スザンヌ・ヴェガの前作も手掛けたゲリー・レオナルド。ピアノ、ベース、ドラム、アコーディオン、トロンボーン、クラリネットの他、ゲリー・レオナルドのギターもフィーチャーされている。

「カーソン・マッカラーズのアイデアや考え方はとてもモダンだった。他の作家ができなかったやり方でそれを具現化した。彼女はそうしたアイデアや考え方と生きようとし、そこに価値を見出していた」スザンヌ・ヴェガは語っている。

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