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カナダはトロント・インディーシーンの最重要人物、Sandro Perri (サンドロ・ペリ)。Pitchforkの2011年トップ50に選出された前作より7年振りのソロアルバム。Arthur Russell、Milton Nascimentoに憧れた男が辿り着いた一つの軌跡。

様々なメディアで大絶讃された前作 『Impossible Spaces』から7年、トロントの至宝サンドロ・ペリが戻って来ました。自ら”終わりの無いソングライティングの実験”と呼ぶ今作ではいきなり冒頭から、ミニマルなシンセに軽やかで幽玄なギター、そして特徴的なボーカルが物語の始まりを告げる24分間の宇宙旅行。いきなり彼のペースに巻き込まれた聴き手は、2曲目で美しいピアノ/微細なシンセ、そして彼の歌声に引き込まれていく。シンセをベースにしながらも、ピアノやギターの温かな音色を残しつつ独特のボーカルを乗せていく楽曲は”瞑想的ミニマル・ポップソング”。DestroyerのDan Bejar、The Deadly SnakesのAndré Ethierがそれぞれボーカル1曲ずつを担当。アレンジを含めて彼らのボーカルを際立たせるプロデューサー的才能を発揮。前作以降高速道路を走らず、測道を走って来たかのようなのんびりとした制作の過程を感じさせる作品。一人だけ世界と時間の流れが違うのかもしれません。

■バイオグラフィー
カナダ/トロントを拠点に活動するシンガーソングライター/作曲家/プロデューサー。Polmo Polpo、Glissandro 70、Off Worldなど様々な名義を使い分ける。1999年にAudi SensaよりPolmo Polpo名義とTodd FoxとのこらボーレーションユニットDot Wigginの12インチをリリース。2003年にはArthur Russellの”Kiss Me Again”のカバー作を発表。その後Constellation Recordsと契約し、Polmo Polpoとしてのデビューアルバムをリリース。この後からサンプリングをベースにしたエレクトロニックサウンドを取り入れた作品を制作し始め、2006年に本人名義で”Plays Polmo Polpo”を発表し、2011年には彼の名を世界に広めた”Impossible Spaces”をリリースし大きな評価を受ける。そして7年振りに新作”イン・アナザー・ライフ”をConstellationよりリリース。エンジニアとしてはGrizzly Bear、I am robot and proudなどの作品を手掛ける。