JOY DIVISIONやNEW ORDER、A CERTAIN RATIOと並び、伝説レーベルFACTORYの最初期を淡い色彩で彩ったDURUTTI COLUMN。その内省的で静けさを湛えた特異な音楽性で孤高のポスト・パンク・ギタリスト/ピアニストとしてひとり歩み続けるVINI REILLYによるワンマン・プロジェクトです。
牧歌的でクラシカルなオープナー"PRAYER"、どこか踊るように跳ねる"RESPONSE"、のちにDEPECHE MODEのMARTIN GOREによってカヴァーされるダウナーな"SMILE IN THE CROWD"、ポップに美しく展開する"YOU'VE HEARD IT BEFORE"、シンプルで愛らしいインスト小品"FOR A WESTERN"や" FRANCESCA"などなど、REILLYによる繊細でディレイの効いたギターを軸に、相棒BRUCE MITCHELLの適切なパーカッションを伴いながら、A CERTAIN RATIO/QUANDO QUANGOのSIMON TOPPINGによるトランペット等を添えて音数少なく紡がれる名演の数々。ほの暗くも美しく、アンビエントで静謐でやはり実験的な傑作です。