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松居直美バッハ・オルガン・プロジェクト完結。重厚かつ深遠な後期バッハ・アートの世界が、銘器ワーグナー・オルガンを得て、さらなる高みへ昇華する。 松居直美さんがドイツの歴史オルガンを弾き綴った3枚のバッハ・アルバムをお聴きになった方は、この3枚目、すなわち「後期」の作品を集めたCDで、作品の印象がかなり変わってくることに気がつかれるであろう。第1巻、第2巻の収録曲に比べ、この巻に収められた諸作品には骨太な充実感と、どっしりした重みが加わっている。その年輪の厚みに、バッハのさまざまな経験と集積と、音楽のまぎれもない深化が認められる。-中略-第1巻、第2巻を通じて私が述べてきたバッハ解釈の飛躍的な充実は、この第3巻においても維持され、更なる実りをもたらしている。松居さんは結果を急がず、楽器の語るところに耳を傾けながら腰を据えて作品と向かい合うことによって、バッハの後期作品の大きさと重さを、立派に表現した。将来へ向かっての大きな扉が、ここの開かれたように思える。 (磯山雅 / ライナーノーツより抜粋) 【演奏者】 松居直美(オルガン) 【録音】 1997年8月11日-14日 ベルリン近郊アンゲルミュンデ 聖マリア教会 (ヨアヒム・ワーグナー製作オルガン使用) |
初期オルガン作品集 《愛》 品番:SRCR2177 | 中期オルガン作品集 《望み》 品番:SRCR2178 | 後期オルガン作品集 《祈り》 品番:SRCR2179 |
NAOMI MATSUI (ORGAN) / 松居直美
日本のオルガン奏者