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このシンプルなジャケ好きだなぁ。余計な雑物を一切排除して、伝えるべき最小限の記述。最初ジャケ見て「あ、ライブ・アット・タロー」なんだ。高柳昌行グループでタローであれば、もしかしたらベースの森泰人さんが参加してるかも、とパーソネルをチェック。昔森さんから、その古い当時の話を伺ったような気がしていたからで、果してベースは森さんだった。しかもライナーも森さん書いていて。すぐさま読み込みを開始。そのシンプルな文章からは、当時の様子がはっきりと具体的に理解することが出来て、これも良いライナーだなと思った。2曲目は好きな「TIME ON MY HANDS」を演奏している。1月に発売したハクエイ・キム『SHADOW OF TIME』でも演奏してもらった曲だ。この曲は結構ドラマティックに展開してしまう事が多いと思うけど、ここではそんなことは一切なくて始めから中盤、後半に至るまで終始、淡々とクールに演奏されていく。ソロが披露されていく。10分33秒あたりでようやくテーマが出現して演奏を終えていく。いいねぇ、このインプロヴィゼイション。「おぉ、こんなTIME ON MY HANDS初めて聴いたよ」と感動しているところだ。最初にこのヴァージョンを聴いていたなら、この曲に対して別の感情、認識を持つことになったかもしれないと思った。3曲目は「YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO」だ。この曲といえば1961年の『MOTION』(LEE KONITZ)が最高の演奏だと思うが、ここでは中盤でもそれなりにテーマも披露されつつインプロの佳境に入り込んでいく。その様が聴いていてスリリング。4曲目もボク的にもど真ん中の曲「SUBCONSCIOUS LEE」だ。一昨日もレニー・トリスターノのコペンハーゲンでのソロ演奏と65年のNYでの演奏(DVD)に身を浸していたところだ。この曲も演奏していたが画像が悪くて少し興ざめだ。そういう気持ちからするとここでの演奏の方が何倍も刺激的だ。そうそう1曲目も好きです。
高柳昌行(g),弘勢憲二(el-p),森泰人(b),山崎泰弘(ds)
山本隆
MASAYUKI TAKAYANAGI / 高柳昌行