亡き今もモンマルトルの彼の墓には世界中からファンが集まり、世界中で熱狂的な支持を得るフランス映画界&音楽界が生んだカリスマ、SERGE GAINSBOURG。60年代にはFRANCE GALLやCHANTAL GOYA等数々のフレンチ・ロリータ・ポップのアイコンを次々と世に送り出し一世を風靡した彼が、1968年、映画「スローガン」で共演した女優、JANE BIRKINと3度目(!)の結婚を果たし大ヒット曲"JE T'AIME MOI NON PLUS"をリリース、その後1971年にリリースされたのが本作。
当時世界で人気だったニュー・ソウル、サイケデリック・ロック・サウンドを取り入れた本作はゲンズブール初のコンセプチュアル作品で、JEAN-LUC PONTYやBIG JIM SULLIVAN等の著名ジャズ/ロック・ミュージシャンを起用、コラージュ的に挿入される笑い声やフリーキーなオーケストラ・アレンジ、ポエトリーの様なJANE BIRKINの歌声等、当時の作品としてはあまりに斬新でアヴァンギャルドな作品だった為か当時は全く評価されなかった一枚ですが、現在ではDJによって再評価されヒップホップのサンプリング・ソースとしても多数使用され、JANE BIRKINの美しいジャケットも相俟って彼の作品の中でも最も人気の一枚として注目を集める一枚。
