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中米グアテマラの知られざるオブスキュア・ムーグ・マエストロEMILIO APARICIOの発掘アンソロジー・ワークスがCD/LPリリース!
オリジナルはローカルの飲料会社がリリースしたというプライヴェート・プレス盤45Sに残されたアブストラクト・エレクトロ・モンド・サイケデリアの秘宝音源が7年に及ぶ探求の末に新たに発見されたレア音源まで追加して発掘音盤化。
1969年、EMILIO APARICIOのパトロンでプロデューサーでもあったパレスチナ出自グアテマラ在住の画家ROBERTO ABULARACHがNYへの旅行の際にROBERT MOOG本人から直接買い付けたという最初期モデルのMOOGシンセサイザーを 友人であるAPARICIOに与えたところから始まったラテン・アメリカ世界における電子音楽史の端緒。
69年から71年にかけて、画家、詩人、ミュージシャンなどグアテマラのアンダーグラウンド・シーンの名士たちが集ったホーム・レコーディング・スタジオで、LSDやダチュラ(朝鮮朝顔)による幻覚作用と共にプリミティヴなドラム・マシーンとムーグによってただ淡々と紡がれていった実験ホームメイド・エレクトロニクスの数々。結果としてそれはスリーヴに『MUSICA ELECTRONICA』と冠された5枚の45回転盤に結実しますが、結局それらが店で売られることは無く、ABULARACHの家族が経営していた飲料会社が出した「SALVAVIDAS ROJA」という名の飲料のコルク4本と引き換えの特典ディスクとして配布されたとのこと。そんな経緯もあいまって当然これといった音楽的反応やレスポンスも無く余ったレコードは廃棄され、当然音楽シーンには埋もれていった早すぎたパイオニアによる奇跡的な音源集。のちLA BANDA PLASTICA名義でグアテマラのメジャー・レーベルDIDECAからリリースされるもこちらも謎に消えたシングル音源から"PAREN LA CONTAMINACION DEL AIRE"も追加収録しています。
サイケ・ロック期のPIERRE HENRYやGERSHON KINGSLEYやKID BALTAN、グアテマラのジャングルで出会ったBRUCE HAACKとJOE MEEK、、等と形容されるのも納得の一枚です。2012年に亡くなったEMILIO APARICIO氏ですが、奥さんによれば「彼は死んで別の次元に旅立ったの。家中の電子機器からすべてのエネルギーが吸い取られたかのようだったわ。それは非常に奇妙なことだった。すべてが彼と共に死んだのよ。」
リマスター。グアテマラの都市ケツァルテナンゴのとある倉庫でEMILIO APARICIOを「発見」したDISCODELICのRUFFY TNTによるライナーノーツ。
EMILIO APARICIO MOOG