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■アルゼンチン音楽手帖掲載品■
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日常に秘められた狂気とでもいうのだろうか。アルゼンチン音響派といわれる一連のアーティストのなかでも、フロレンシア・ルイスの音楽はそれほど奇をてらったものではない。“アルゼンチンのビョーク”なんていうレッテルを貼られたこともあるが、そこまでエキセントリックではないし、何よりも歌を大切にするシンガー・ソングライターだ。『Centro』と『Cuerpo』に続く“C”の第三部は、さらに歌心が際立っているが微かな音の実験は健在。ギターのアルペジオとシンセサイザーの狭間に声が霞む「Hasta La Primavera」、フルートとサックスのみで構成されたトラックにウィスパー・ヴォイスが揺らめく「Nube」、声とギターのスペイシーな多重録音に日本語の独白を挿入した「Viviré」と、ポップ性を保ちながらも予想外の展開に驚かせてくれる。
(栗本 斉:アルゼンチン音楽手帖より)
FLORENCIA RUIZ / フロレンシア・ルイス