2026.08.17
3,080円(税込)
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本書は、70年代末のパンク以降に生まれ、ニュー・ウェイヴ、ゴシック、インディロック、クラブミュージックへと影響を広げながら、現在も世界各地で更新され続けているポスト・パンクを537組・628作品で紹介するオールカラーガイドブックです。
JOY DIVISION
絶望と孤独の果てに生まれたポスト・パンクの象徴
PUBLIC IMAGE LTD
ロックを破壊・再構築したポスト・パンクの先駆者
THE CURE
陰鬱と甘美を両立させた孤高の存在
TALKING HEADS
アートとファンクを融合したNYポスト・パンク代表格
BLACK MARBLE
孤独に寄り添う内省的シンセポップ
КИНО
変革期ソ連に輝くロシアン・ロックのヒーロー
P.K.14
中国インディシーンの礎を築いた革命児
Joy DivisionやPublic Image Ltd、The Cureといった歴史的な名バンドだけではありません。
ドイツ、東欧、旧ソ連、中国、中南米、さらには00年代以降に世界各地で登場した新世代まで。
「ポスト・パンクはイギリスで始まって80年代に終わった音楽ではない」という視点から、その巨大な広がりを追っていきます。
そもそも「ポスト・パンク」とは何なのか
「ポスト・パンク」を文字通り解釈すれば、「パンクの後」に登場した音楽ということになります。
しかし、それだけではこのジャンルの本質は説明できません。
70年代末、パンクが既存のロックの価値観を破壊した後、そこからさらに先へ進もうとしたミュージシャンたちが登場します。
鋭く切り裂くギター、反復するベースライン、フリーキーなノイズ、冷たいシンセサイザー、トライバルなパーカッション。
ジャズ、ダブ、ファンク、電子音楽、ノイズ、民族音楽などを吸収しながら、「パンクの実験精神」を受け継ぎつつ、パンクそのものから逸脱していった音楽がポスト・パンクでした。
Rough Trade、Factory Records、Postcard Records、Mute Records、4ADなどの独立系レーベルも、その発展を大きく後押ししました。
ロンドンだけではありません。
ニューヨークではNo Waveをはじめとするアンダーグラウンド文化が生まれ、ドイツではNeue Deutsche Welleへと展開。東欧やソ連でも限られた環境の中から独自のシーンが形成され、中国では90年代以降、ポスト・パンクがインディシーンの重要な一角を占めるようになっていきます。
80年代で終わらなかったポスト・パンク
そして、ポスト・パンクは80年代の懐古趣味では終わりませんでした。
00年代にはInterpol、Franz Ferdinand、The Raptureなどが登場し、「ポスト・パンク・リバイバル」と呼ばれる大きなムーブメントが発生。
テン年代以降もBoy Harsher、She Past Away、Lebanon Hanoverなどをはじめとするダークウェーブ・シーンへ影響を広げ、現在も新しい世代のバンドによって解釈され続けています。
つまりポスト・パンクとは、固定された一つの音楽様式ではなく、
反抗・実験・耽美・ダンス
という複数の方向へ際限なく枝分かれしていった、巨大な音楽圏なのです。
ニュー・ウェイヴとは何が違うのか?
ゴスとはどこで分かれるのか?
インディロックやクラブミュージックとの境界は?
そして、なぜ40年以上経った現在も「ポスト・パンク」を名乗る新しいバンドが世界中から現れ続けるのか?
本書では、その終わりの見えない系譜を世界規模で追いかけます。
537組・628作品+独占インタビュー
本書に掲載するのは537組・628作品。
王道の名盤だけを振り返る本ではありません。
欧米の定番作品から、これまで日本ではほとんど紹介されてこなかった東欧、旧ソ連、中国、中南米などの作品、近年再評価が進む作品、そして現在進行形で活動するバンドまで収録します。
さらに、
ESSENTIAL LOGIC
FEHLFARBEN
THE CHAMELEONS
MOTORAMA
A CERTAIN RATIO
FAZI
LILLIES AND REMAINS
などへの独占インタビューも収録。
一冊を読み進めることで、Joy DivisionからКИНОへ、The CureからBlack Marbleへ、そしてP.K.14やFaziへと、地域も時代も飛び越えて音楽がつながっていきます。
パンクの実験精神を継承し、世界へ広がり、現在も更新され続けるポスト・パンク。
その全貌を追うためのガイドブックです。
A5判並製
オールカラー224頁
白川アヤト (シラカワ アヤト) (著)
2018年よりashira名義でDJ活動をスタート。現行の洋楽インディロックを中心としたDJイベント「NOBODY」を主催。アンダーグラウンド・ミュージックシーンを繋ぐコミュニティ/ZINE/イベントプロジェクト「PORTAL」にも所属し、福岡のオーガナイザーを担当している。他にもソ連のニュー・ウェイヴ/ポスト・パンクのみをプレイする「Red Wave Night」など様々なイベントで活動。ライターとしては「PORTAL」のZINEで「Russian Indie Guide」の連載の他、Aerofall『Rh』、Lonesome Dove『AWWWW』の国内版CDのライナーノーツを担当。
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