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≪にはたづみレコード≫演奏される大音量の静寂 搾りたての成熟 彼らによる、完成されたハプニングが乱反射し、シンプルな音楽の複雑多面体が心に美しい残響を描き続ける。
小泉やよいとは数年前仙台のギタリスト鈴木次郎氏の紹介により知り合い、ソロコンサートのゲストに招いたことが切っ掛け。小泉やよいと初めて世界観を重ねあわせた時の興奮を、僕は忘れられない。そのライブは仙台の音楽家の間でも話題になった。小泉はアーティストからリスペクトされる類いの音楽家なのだ。程なく彼女は状況し、再び音を重ねる機会があった。彼女の新曲の譜面をみて、「?」と思った。コードとメロディーが全然合ってない。初共演での奇跡的なサウンドは、果たして偶然だったのか?音を出す。すると、何ともきわどい、ぎりぎりのところで音楽が成立していくではないか。彼女は、真さんならこの曲を成立させられるだろうと思い持って来た、と答えた。彼女のほうが一枚上だった。その曲が、一曲目「ライブラリー」。彼女とのアルバムを作るにあたり、僕は「奇才」助川太郎氏を迎える事をイメージした。その目論見は見事成功し、想像を越えた音の反射を起こした。それは本当の即興が出来る助川にしか不可能なことであったろう。レコーディング時間は2時間。過去最短の記録。僕はプロデューサーとしての仕事は何もしてない。曲順すら、録った順番に並べた。小泉やよいはそれだけで素晴らしい一品になるアーティストなのだ。中村真(ライナーより)
【Personnel】
小泉やよい(vo)
中村真(p)
助川太郎(g, jew's harp)
2013年12月18日録音。
■小泉やよい Vocalist / Songwriter
1977年3月4日、栃木県生まれ。東北大学大学院生物学専攻博士課程前期(修士課程)修了。日々の中で見過されていくものを、詩情あふれる言葉で優しくすくいあげ、柔らかさと力強さを合わせ持った歌声と透明感のある音楽性で表現する。これまでにセルフプロデュースによる2枚のアルバムをリリース。「SOLA」(2006)、 「Aquatron」(2008)オリジナル楽曲の他、ブラジル音楽、ジャズスタンダード、シャンソン等、幅広いレパートリーを持つ。ジャズピアニスト中村真、コンテンポラリーダンサー笠井晴子との即興的舞台ユニット『ひとひみつ』では、朗読を担当。言葉と音楽の狭間、意識の流れ、それらの微細な表情を掴まえ、声によって表現したいと考え、歌と朗読を組み合わせたライブ活動を行っている。2002年~2010年は仙台を拠点に、2011年~東京を拠点に活動している。
YAYOI KOIZUMI / 小泉やよい