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デュオユニットAIRで活躍している中西雅世のソロ・デビューアルバム。30年以上の音楽歴を持つ彼女が長いこと暖めていた「思い」を多くの人に伝えたいと作られた渾身の作品だ。AIRではアルバムを3枚リリースし、東京ドームで「君が代」を歌い、アメリカでも好評を博しているが、ソロとしては初アルバムである。サブ・タイトルは「雅世のスタイル」。他に例える歌手がいない、個性味があって独創的なスタイルだ。サポート陣には森丘ヒロキ(p)、笠原本章(b)、横山和明(dr)。若手の実力派トリオが起用され、強力なプレイを展開している。収録されたナンバーは、彼女が大切に歌ってきたスタンダード・ナンバーが中心だが、ロック風のアレンジの曲や、カーペンターズなどのポップスもあり、幅の広い素晴らしいサウンドに仕上がっている。
◆パーソネル
中西雅世(ヴォーカル)森丘ヒロキ(ピアノ)笠原元章(ベース)横山利明(ドラムス)西高志(パーカッションTrks 3, 10)
◆録音 2015年2月17~22日、3月5日/東京
【プロフィール】
中西雅世は、幼少の頃から音楽が好きで、高校時代にヤマハ・ポピュラーソング・コンテストでそのクリアーな歌声が評判になり、本格的な音楽活動を始めロックバンドでベースとヴォーカルを担当したが、大学時代にアン・バートンやエラ・フィッツジェラルドの歌を聞いてジャズに興味を持ち、ジャズ・コンボに参加して歌い始める。
ソロ・ヴォーカルと並行してピアノの弾き語り、ソロ・ピアノ、タレントのバックバンドのピアニスト等の活動も行うようになるが、マンハッタン・トランスファーの歌に触れてコーラスの魅力に取りつかれ、独学で理論、アレンジ、発声を勉強して女性2人、男性2人のコーラス・グループを友人達と結成、ジャズ・クラブ、ホテル等に出演する。
同時に小泉今日子等のツアーのバック・コーラスに参加したり、スタジオ・コーラスとしてテレビの歌番組のバック・コーラス、テレビCMの仕事もやってきた。10年前に、デュオ・ヴォーカル・ユニット「AIR」を西高志と結成、「AIR」としては、すでに3枚のアルバムを発表している。
MASAYO NAKANISHI / 中西雅世