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ローレン・デスバーグはR & Bシンガーのアッシャーの「U Remind Me」をカヴァーしたり、好きなアーティストにカーペンターズやフランク・オーシャンを挙げたりするなど、ジャズ以外の音楽からの影響も強い。昔であればジャズ・シンガーはジャズのスタンダードを歌うものと相場が決まっていたが、ロバート・グラスパーがR&B部門でグラミーを獲るような今の時代では、ローレンのようにローレン・デスバーグはR & Bシンガーのアッシャーの「U Remind Me」をカヴァーしたり、好きなアーティストにカーペンターズやフランク・R&Bを歌うことも取り立てて珍しいことではなくなってきた。むしろローレンのような二十歳そこそこの若いシンガーやミュージシャンなら、たとえジャズ畑の人であってもヒップホップやR&Bを聴くのは当たり前ともいえる。そもそもローレンの師匠にあたるグレッチェン・パーラトが、メアリーJブライジやシンプリー・レッドの曲を歌うなど自由な感性を持つジャズ・シンガーなので、ローレンがそうした影響を受けたとしても不思議ではない。ローレンが2013年末に発表したファースト・ミニ・アルバム『Sideways』は、そのグレッチェン・パーラトがプロデュースし、一緒にデュエットした「You Got To My Head」も収録されていた。バック演奏はテイラー・アイグスティ(ピアノ)、ダイナ・ステファンス(テナー・サックス)などが務めていたが、彼らはグレッチェンのバンド・メンバーでもある。ロサンゼルス出身のローレンは、ボストンのバークリー音楽院でグレッチェンに師事したのだが、『Sideways』はその卒業直後に発表したもので、一種の卒業制作的な意味合いもあった。収録曲は5曲のみで、グローヴァー・ワシントン・ジュニアの「MisterMagic」、ハービー・ハンコックの「Come RunningTo Me」など全てカヴァーだった。そうした点ではやや物足りなさを感じると共に、オリジナル曲を聴いてみたいと思ったのも事実である。ローレンにとってもほんの挨拶程度という位置づけで、2014年にはフル・アルバムを出す予定となっていた。それから少し延びてしまったが、ここに待望のアルバム『Twenty-First Century Problems』が完成した。(小川充/ライナーより抜粋)
【PERSONNEL】
Lauren Desberg (vo)
Taylor Eigst(i p)
Chris Smith( b)
Corey Fonville (dr)
Walter Smith II(I ts)
LAUREN DESBERG / ローレン・デスバーグ