2,640円(税込)
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若手正統派ジャズギタリスト佐津間純と女性実力派ベーシスト若林美佐によるデュオアルバム
ミニマム•ユニットが醸し出す豊潤なくつろぎ
プロフィールを見るとわかるが、ふたりともほぼ同時期(2003年)にはアメリカで研鑽していた。しかしふたりが出会ったのはそれぞれが帰国してからの2007年頃という。佐津間はその時の印象を「見た目からは全然想像出来ない、ものすごく力強くスイングする素晴らしいベーシスト」だと語っている。彼はプロの演奏家として活動を開始して間もない頃で、若林も活動拠点を東京に移したばかりの時期だ。自然とデュオで演奏するようになり、2014年からはユニットでツアーを組み全国に活動を広げつつある。
ギターとベースのデュオ・アルバムといえば、1972年に録音されたジム・ホールとロン・カーターの『Alone Together』(Milestone)を上げる人が多いと思う。その3年後、『Alone Together』に匹敵すると言われたアルバムが中牟礼貞則(g)、稲葉国光(b)の『Conversation』(TBM)から出た。40年前、ジャズを聴き齧り始めた頃のワタクシは、管楽器もピアノもドラムも出てこないこのアルバムに衝撃を受け、当時繰り返し聴いたものだ。それはまさにアルバム・タイトルどおりに中牟礼と稲葉の“楽器を通しての会話”をたのしむ体験で、それまでスピーカーに対峙してジャズと向き合っていた聴き方が180度ひっくり返ったのであった。対決ではなく対話という視点から演奏を聴くと成り立ちもよく見えてくるし、音の重なりをたのしめる。
今回、このアルバムの企画が持ち上がった時に頭に浮かんだのが、まさに『Conversation』で、ワタクシは密かにこれを凌駕するものをつくろうと決意した。TBMレコードは音の良さでも評判を呼んだが、今回は佐津間のギターをよく知る亀吉音楽堂(東京・大田区)の上田隆志氏にお願いした。亀吉音楽堂は高音質で知られるスタジオだが、ふたりの会話を細部にまでわたってリアルにとらえ、リラックスした音楽のアルバムに仕上げていただけた。佐津間・若林のふたりが慈しむように紡ぎだした音の連なりと、その音をとおしての会話は、はたしてあの『Conversation』に迫ることはできたのだろうか。それは本盤を手にした皆さんの判断に委ねなければならないが、プロデューサー的にはただいまのところ「やったぜ♪」という気分なのであります。(平井清貴)
【PERSONNEL】
佐津間純(g)
若林美佐(b)
SATSUMA JUN / 佐津間純
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WEAVER OF DREAMS / ウィーバー・オブ・ドリームス
880円(税込)