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敬愛する全てのジャズミュージシャンに感謝を込めて
辛島文雄のジャズワールドがスウィングしている
辛島文雄、『マイ・フェイヴァリット・シングス』を語る
昨年の夏にがんが発覚して治療生活を続けているんでね、リーダー作を録音するなんてことは頭になかったんだよ。みっともないものは出したくないから。
ところが自分のトリオで3年間プレイしてくれたドラマー信之介(高橋)が暮れにニューヨークから帰ってきた。久しぶりに会って「そういえば長く一緒にやっていたのに作品が残っていないよね」という話になった。よしそれじゃあやってみるかという気持ちが急激に高まってできたのが、この『マイ・フェイヴァリット・シングス』なんだ。
この作品の大きな特徴は一言でいうと、自分が若い頃、ジャズに目覚めてからその時代その時代で好きだった曲に絞って演奏したことだろうね。そして編成の中心は管楽器を入れたクインテット、セクステットにしていること。というのも自分のジャズの原点は、なんと言っても高校のときに聴いたクリフォード・ブラウン~マックス・ローチのクインテットやマイルス・デイヴィス、キャノンボール・アダレイ、ジョン・コルトレーンのセクステットだから。そういう意味でいえば、流行とかセールスとか考慮せずに自分の好きなジャズを思う存分にやらせてもらったということになるんだよね。まあ、今どき珍しいと思うよ、こういう好き勝手なアルバムを出すというのは。ミュージシャンやスタッフ、関わってくれたすべての人に心から感謝ですよ。
かれこれレコーディングしてから3か月は経つかな。ほとんど毎日のように聴いているけどぜんぜん飽きない。自分の集大成・ベストな作品ができたなと思う。
(ライナーより抜粋/インタビューと構成:田中伊佐資)
<Musicians>
辛島文雄(Pf)
池田 篤(Sax) 岡崎好朗(Tp) 岡崎正典(Sax) 楠井五月(B) 井上陽介(B) 高橋信之介(Ds)
Special Guest: 日野皓正 & 渡辺香津美
FUMIO KARASHIMA / 辛島文雄