ファクトリー・レコーズの創始者であるトニー・ウィルソンは、レーベル終焉後もドゥルッティ・コラムのマネージャーとして関係は継続しますが、そのウィルソンに捧げた"Anthony"でアルバムは幕を開けます。続く"The Rest of My Life"では、ブレイクビーツに多幸感あふれるギターの爪弾きが漂う、アフターアワーズ/朝焼け系のサウンドを聴かせ、ルース=アン・ボイルの"Just Believe In Me"という(おそらくジョン・レノンの"God"から引用された)フレーズを繰り返すヴォーカルも印象的な"Believe In Me"など、いつにも増して粒が揃った楽曲が並びます。ゲストミュージシャンにはドゥルッティ作品にはおなじみのヴィオラ奏者ジョン・メトカーフ、そしてベーシストにはニュー・オーダーからピーター・フックが名を連ねています。