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さまざまなテクニックを駆使し、聴かせます! 低音の魅力。マルチフォニック。音楽的成熟。(フリーキー・トーン成分は若干抑えめ) ついに吉田隆一の時代が来た!
渋さ知らズをはじめ、藤井郷子オーケストラ、芳垣安洋MOGOTOYOYO、SXQ、林栄一・GATOS Meeting、板橋文夫オーケ
ストラ、サイケデリック・ロック・バンド、The Silence、そして自身のグループblacksheep、他セッション多数に及び、近年は新宿ピットインにて plays Gato Barbieri, plays Carla Bley, plays Charlie Haden を大成功させるなど、大活躍中の吉田隆一。
長年ライフワークとしてきた、バリトン・サックスのソロ、念願のリリース!上記のグループやセッションなどで聴かれる彼の独特のフリーキー・トーンやフラジオは若干影を潜め、ストレートにバリトン・サックスの魅力が満載。とはいえ、ここぞという時に爆発するマルチフォニックやバリトンならではの強力な音響は、ザ・吉田隆一!。12曲中、オリジナル作品が4曲(タイトルがついている曲)、他8曲が即興、もはや作曲と即興の「境」がどこに存在するのか、もしくは音楽と音響の「境」はどこなのか、等々といったことを考えつつこの作品群に接すると、実に興味深い「音の聴取」。しかしまあ、そんな小難しいことを考えずに、とりあえず音を聴くだけで、その素晴らしさを堪能できること請け合い。
RYUICHI YOSHIDA / 吉田隆一