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収容所に散ったヴェイネル
天才の証たるヴィオラ曲
リスト音楽院でヤーノシュ・シュタルケルと同窓であったラースロー・ヴェイネル(1916-1944)は、20世紀初頭のハンガリー音楽界で大いに将来を嘱望された指揮者、ピアニスト、作曲家。チェリスト、10代前半にコダーイのオペラ「ハーリ・ヤーノシュ」を観て作曲家になる決意をし、1934年にはコダーイのもとで作曲を学び始めました。ところが、1942年に結婚し将来を嘱望された矢先、反ユダヤ法によって、公的活動は制限され、コダーイの助けもむなしく強制労働に送られ、ルッカウの強制収容所でわずか28歳の若さで亡くなっています。そのためか、ヴェイネルの作品は序曲1、歌曲3、男性合唱のための作品、そしてヴィオラが決定的な役割を担う4つの曲がそのすべて。
古典派の様式とバルトークのヴァイオリン・デュオとを同時に思わせる二重奏曲、作曲家としての大きな成功を収めたソナタといったヴィオラ曲は、いずれもヴェイネルと同時代の名手パル・ルカーチにインスパイアされたもの。不運にも若くして散った才能の豊かさを知らしめる内容となっています。ヴィオラは、ブカレスト生まれでリカルド・オドノポゾフとハンス・カラフスに師事、1983年以来シュトゥットガルト放送響メンバーのへーゲマンです。 (資料提供:キングインターナショナル)
【収録内容】
ラースロー・ヴェイネル:ヴィオラつきの室内楽曲
1. ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲(1939)
2. ヴィオラ・ソナタ(1938)
3. 弦楽三重奏曲-セレナード(1939?)
4. フルート、ヴィオラ、ピアノと室内オーケストラのための協奏曲(1941?)
【演奏】
1)モニカ・ヘルスキ=ヴィーデマン(Vn)、ディルク・へーゲマン(Va)
2)ディルク・へーゲマン(Va)、ラルス・ヨンソン(P)
3)モニカ・ヘルスキ=ヴィーデマン(Vn)、ディルク・へーゲマン(Va)、エリク・ボルジル(Vc)
4)タチヤナ・ルーラント(Fl)、ディルク・へーゲマン(Va)、ラルス・ヨンソン(P)
ユリアン・クエルティ(指揮)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団およびザールブリュッケン放送交響楽団のメンバー
【録音】
1,2)2007年7月8日 シュトゥットガルト,SWR室内楽スタジオ
3)2007年10月21日 シュトゥットガルト,プラークサッテル・テアーターハウス
4)2007年5月1日 シュトゥットガルト,SWRフンクスタジオ
DIRK HEGEMANN / ディルク・ヘーゲマン
ヴィオラ奏者