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またも大発見!
ミケランジェリの完全初出音源!
1972年11月2日ベルン・リサイタル、ステレオ録音!!
このリサイタルはプライヴェート盤も含めて一切ソフト化されたことがありません。 技術優秀なスイス放送による蔵出し音源。1972年というミケランジェリ全盛期。超絶技巧と表現力の多様さ、迫力を堪能できるアルバムの登場です。
スカルラッティのソナタハ短調K.11並びにソナタイ長調K.322はミケランジェリお得意のレパートリー です。しかしライヴ録音となるとモノラルや劣悪音質の物が多く、この煌くような艶やかさを誇る名演の登場は歓迎されましょう。特に憂いを含んだイ長調には、心打たれること必至。
ミケランジェリと言えばシューマンに最も適性を示したピアニストですが、「謝肉祭」、「ウィーンの謝肉祭の道化」が見事な録音で聴くことができるのも朗報です。
「謝肉祭」は1973年の東京ライヴが絶美の演奏として広くしられておりますが、その 一年前の当ライヴもかなり印象的。物語性を意識した上で、激情的な心情吐露を見せる独自の表現に感動します。音が消えゆく箇所の美しさはいつもの通り。
「ウィーンの謝肉祭の道化」も超絶技巧がこれ見よがしでなく、さりげない程なのがミケランジェリの芸の高貴さの象徴です。 さらにミケランジェリを愛する方に捧げたいのが、アンコールであるグリーグの抒情小曲集より「ゆりかごの歌」。当リサイタルの 9日後に、チェリビダッケ指揮シュトウッ トガルト放送響とグリーグの協奏曲を共演した際にもアンコールとして演奏。演奏の見事さは伝説ですが、如何にせんARLECCHINOレーベルはモノラルな上に音が悪すぎました。
他2種のスタジオ録音も 1940年代の古い演奏ばかりなので、当盤の名演は涙物です。素朴な田舎の情緒よりも官能的ともいえる色気が妖しく光る危険な演奏です。 ジャケット写真は初来日時に辻修氏が撮影した貴重な物です。 (資料提供:東武トレーディング)
【収録内容】
D.スカルラッティ:
[1] ソナタハ短調 K.11
[2] ソナタイ長調 K.322
シューマン:
[3] 「謝肉祭」
[4] 「ウィーンの謝肉祭の道化」
[5] グリーグ:抒情小曲集 OP.68より「ゆりかごの歌」
【演奏者】
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
【録音】
1972年11月2日、スイス・ベルン放送スタジオ6におけるライヴ
アナログ・ステレオ収録
ARTURO BENEDETTI MICHELANGELI / アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
イタリア出身のピアニスト (1920-1995)