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ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして、またベートーヴェンの弟子として輝かしい足跡を残したカール・ツェルニー。しかし現在では「練習曲を書いた人」としてのみ認識されているのは、なんと悲しいことでしょう。このアルバムは、日本が誇る2人の名手、瀬尾氏と上野氏が、「ツェルニー復権」のためにタッグを組みました。彼らはモシェレス作品集(8.573175)でも息のあったアンサンブルを披露していましたが、今回のツェルニーでは一層の親密さと緊張感を伴った極上の演奏を聴かせます。1836年に出版された「ベッリーニとロッシーニのメロディをとことんまで使い尽くし、華麗な作品として創り上げた協奏風ロンド」での独奏フルートの息を飲むようなパッセージと、これを支えるピアノの安定感には驚くばかりです。「序奏、変奏と終曲」は1825年ごろの作品で、シューベルトの「しぼめる花」のメロディを主題としたもので、当時流行していたスタイルである、ゆったりとした序奏と、華麗な変奏曲、そして華やかな終曲がセットになっており、7つの変奏曲にも精緻な技法が施されています。この曲は当時活躍していたフルート奏者フェルディナント・ボーグナーのために書かれています。1827年に出版された「協奏風小ロンド」での技巧提示、「協奏的」と銘打たれた各楽器の密接なやり取りは、そのまま同じ年に出版された「協奏的二重奏曲」に引き継がれ、一層の発展を遂げているのです。 (ナクソス・ジャパン)
【収録内容】
カール・ツェルニー:フルートとピアノのための作品集
1-3.ロッシーニとベッリーニの名モティーフによる、平易で華やかな3つの協奏風ロンド Op.374 〔第1楽章:Allegro grazioso / 第2楽章:Allegro piacevole e vivace / 第3楽章:Allegro animato〕
4.序奏、変奏と終曲 ハ長調 Op.80
5.協奏風小ロンド へ長調 Op.149
6-9.協奏的二重奏曲 ト長調 Op.129 〔第1楽章:Allegro / 第2楽章:スケルツォ:Allegro molto / 第3楽章:Andantino grazioso / 第4楽章:ロンド: Allegretto〕
【演奏者】
瀬尾和紀(フルート)
上野真(ピアノ)
【録音】
2014年4月30日-5月2日 日本 三重県総合文化センター
KAZUNORI SEO / 瀬尾和紀
日本のフルート奏者