マーラー: 交響曲第2番「復活」

OSKAR FRIED オスカー・フリート

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レーベル
KK-USHI
国(Country)
JPN
フォーマット
CD
組数
2
規格番号
KSHKO62
通販番号
CL-1007766300
発売日
2018年11月02日
EAN
4988044882003
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商品詳細情報

● 1924年世界初録音のマーラー・交響曲第2番「復活」の復活!

  1982年に登場したCD(コンパクトディスク)の録音時間は74分に規格化されています。これはカラヤン/ベルリンフィルによるベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」の演奏時間に合わせて決められましたが、昨今では約80分の録音時間のCDも登場していて早いテンポで演奏されたマーラーの交響曲第2番「復活」はCD1枚に収められています。しかしながら多くは演奏時間が80分を越えていて、CD2枚組とされています。
この長大な曲が世界で初めて録音されたのが1924年、今日では忘れ去られているドイツの指揮者オスカー・フリート指揮のベルリン国立歌劇場管弦楽団によるものであり、ラッパ吹き込みで7枚(14面)組みのアルバムで発売され、日本でもかなりの枚数が売れたそうです。しかしそれに続くSPレコードの発売は1935年、1950年代のモノラルLPによる発売は見出す事は出来ず、ステレオレコード最初期の1958年に入ってワルター/ニューヨークフィルによって2枚組で発売されています。

オスカー・フリートはワルターやクレンペラー、フルトヴェングラーと同世代の、ドイツで活躍したユダヤ系指揮者ですが、ナチスの迫害を逃れてソ連(現ロシア)に亡命し、不可解な死を遂げました。もし彼の亡命先がアメリカであったら、20世紀の大指揮者の殿堂入りを遂げていたでしょう。
フリートによるマーラー/「復活」はラッパ吹き込みのために周波数レンジは150Hz〜3.5KHz、全体の音量が小さくピアニッシモの個所は殆ど雑音に埋もれていますが、GHA蘇刻によってAMラジオ放送とほぼ同じ音質で復元されました。これは10年後の電気吹き込みのSPレコードに比べて遜色はなく、細かな音の動きも明瞭に聴取が出来ます。フリートの指揮は、精緻な棒捌きで構成は強固かつ起承転結は明確、仮にディジタル録音されていれば今日の特選CDに並ぶ傑作として高く評価されたでしょう。彼の「復活」が聴き継がれる事を望んでいます。



【収録曲と録音年】
グスタフ・マーラー
交響曲第2番「復活」(Rec 1924)


【演奏者】
ゲルトルート・ビンダーナーゲル (ソプラノ)
エミー・ライズナー (コントラルト)
ベルリン大聖堂合唱団
オスカー・フリート指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団


◆制作者・村岡輝雄 バイオグラフィー◆
1967年九州大学大学院を修了。日本ビクター(株)研究所・音響情報研究室長、武蔵工業大学・教授、東京大学先端科学技術研究センター・客員研究員等を歴任し、現在は日本女子大学文学部・客員研究員として音文化の研究に従事している。高校時代よりオーディオに取り組み、大学・大学院で電子通信工学を学んで、日本ビクター(株)に入社後は研究所に所属して10年以上に亘って録音スタジオと連携して音楽録音技術とアナログレコードの研究に取り組み、高品質レコードの研究で工学博士を取得、また、多くの録音セッションに参画してトーンマイスターの技量を修得した。研究開発領域では真空管を含むアナログ電子回路と回路網理論、そして信号理論を専門として音響用特殊電子機器の研究開発に携わり、ディジタルオーディオ時代以降は大学時代の音声合成認識研究の延長としてディジタル信号処理に取り組み非調和周波数解析GHAの研究を行なった。大学では音響工学と電子回路工学の研究・教育に携わり、GHA蘇刻の実用化を行なっている。大学時代から吹奏楽とオーケストラに参加してプロの音楽家との交流を通じて音楽を独学し、業務で修得した録音技術を駆使して60枚以上のGHA蘇刻CDを含む240枚を越えるCDを制作して今日に至っている。