TCHAIKOVSKY: SYMPHONIES NOS.4-6 (SACD) / チャイコフスキー: 後期交響曲集

HERBERT VON KARAJAN ヘルベルト・フォン・カラヤン

限定生産 / SACDハイブリッド盤 3枚組

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
組数
3
規格番号
ESSG90197
通販番号
CL-1007861763
発売日
2019年03月20日
EAN
4907034222728
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商品詳細情報

ESOTERIC特約店のみの限定販売
限定生産・SACDハイブリッド盤

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繊細かつワイドレンジなサウンドが完璧に捉えた、最晩年のカラヤンによる究極のチャイコフスキー。

 
■ESOTERIC ならではのこだわりの Super Audio CD ハイブリッド・ソフト

オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、 Super Audio CD ハイブリッド化による圧倒的な音質向上で 確固たる評価をいただいている ESOTERIC 名盤復刻シリー ズ。発売以来 LP 時代を通じて決定的名盤と評価され、CD時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたことの ない名盤を高音質マスターから DSD マスタリングし、世界初 の Super Audio CD ハイブリッド化を数多く実現してきました。 当シリーズでもカラヤンの録音はこれまで多数取り上げてま いりましたが、今回は 2018年に発売したブルックナーの交響曲第8番に続き、カラヤン最晩年のウィーン・フィルとのデ ジタル録音から、チャイコフスキーの交響曲第4番・第5番・ 第6番の 3曲を、世界初 Super Audio CD ハイブリッド化とし て発売いたします。しかも 1 曲の交響曲の中でディスクが分かれないよう、3曲をそれぞれ 1 枚に収めるという贅沢なカップリングによる 3枚組です。


■最晩年のカラヤンの音楽の深化

1980年代に入って、クラリネットのザビーネ・マイヤーの首 席採用を巡る対立を発端に、終身芸術監督を務めていたベルリン・フィルとの関係がこじれはじめた最晩年のカラヤンは、ウィーン・フィルとの関係をより深めるようになりました。持病の腰痛が悪化し、指揮台に高めの椅子を固定して、そこに腰かけて指揮せざるを得なくなり、トレードマークだった「目を閉じたまま、流麗な棒さばきでオーケストラを操る」颯爽とした指揮ぶりは見られなくなったものの、オーケストラを統率 する強靭な精神力には微塵の衰えもなく、逆にその肉体の 不自由さがカラヤンの音楽作りにそれまでになかったある種の奥行きと深みを加えるようになりました。


■綿密な映像収録とリンクしたオーディオ・ソフトの制作

そんな時期にカラヤンは、自ら設立したテレモンディアル社による映像ソフトの収録に全精力を注ぐようになります。それまでのユニテル社でのフィルム収録ではなく、ビデオテープを使った映像は、鮮明さに加えて音と映像のシンクロの精度を大幅に向上させることになり、自らの主要レパートリーをこの 新しいテクノロジーによって、家庭で再生可能なソフト制作を目的に、改めて収録しなおすという大プロジェクトがスタートすることになりました。通常の演奏会の中継スタイルという体裁を取りながらも、実のところは数日にわたるセッションを組み、綿密に計算されたカメラワークによって収録された映像は、 カラヤン自身の監修のもとで編集され、さらにその映像の音声部分の収録にはドイツ・グラモフォンの スタッフが担当するという盤石の布陣が採用され、当時としては最新のデジタル・ソフトだったCDという フォーマットによるオーディオ・ソフトとして発売されることになりました。ベルリン・フィルとはベートー ヴェン、ブラームス、R.シュトラウスなどの交響曲・管弦楽曲が、そしてウィーン・フィルとは声楽曲やスラヴ~ロシアのレパートリーが収録されることになりましたが、ウィーン・フィルとの最初のプロジェクトとなったのがチャイコフスキーの後期三大交響曲でした。まず 1984年 1月の第5回定期公演の前後で まず第6番「悲愴」が収録され、同年 3月に第5番、そして 9月に第4番が収録されています。第5番と第4番は「TV コンサート」と銘打って公開演奏も行われています。

 

■生涯をかけて取り組んだチャイコフスキーの総決算

チャイコフスキーの後期三大交響曲は、カラヤンが複数の録音を残したことで知られています。特に第6番「悲愴」は、 カラヤン最初期の SP録音に始まり、このウィーン・フィルとの 1984年盤まで 7種類もの正規録音を残しており、これはブラームスの交響曲第1番と並び、カラヤンが再録音を繰り返した回数としては最も多いものとなりました。第4番は 6種、 第5番は5種とやはり多く、録音テクノロジーの変化・進化が あるたびに、定点観測するように自らの解釈を記録し続けた カラヤンの執着ぶりがうかがえます。ウィーン・フィルとの演 奏は、いずれもカラヤンにとって生涯最後のセッション録音 となったものですが、それまでの録音と決定的に異なるのは、 深いビロードのような光沢を湛えたウィーン・フィルの濃密な 響きを最大限に活かし、雄大なスケールで作品の構成感を 描きつつ、細部までに血の通った表現を実現させている点 でしょう。全盛期ほど肉体の動きが機敏ではなくなってきたカラヤンの意図を巧みにくみ取って、それを積極的に現実の音にしてゆくウィーン・フィルの自発性が際立った演奏ともいえるでしょう。ベルリン・ フィルでは時に人工美が目立つ傾向もあったカラヤンですが、これらウィーン・フィルとの演奏では、作 品の感情の豊かさが大きくクローズアップされています。またこれらはカラヤンにとってチャイコフス キーの交響曲における初の(そして結果としては唯一の)デジタル録音であり、当初から CDというメ ディアでの発売を想定して収録された点でも、それ以前の録音とは大きく意味合いが異なるものでし た。チャイコフスキーの有名な肖像を異なる背景の中でデジタル処理したディーター・シュライフェンバウムによるアルバム・デザインもそうした意味合いを強調するかのような秀逸なものでした。

 
■最高の状態での Super Audio CDハイブリッド化が実現

ウィーン・フィルの本拠地ムジークフェライン ザールでの収録を手掛けたのは、1970年代のEMI録音に始まり、その後カラヤンの録音 の専任プロデューサーとなったミシェル・グロッ ツと、ヴェテラン・エンジニア、ギュンター・ヘルマンスのコンビ。この時期のカラヤンの録音に 共通する、左右の広がりと深い奥行きを備えた音場の中で、繊細さの感じられる減額パートと豪壮な金管の響きを据えていくバランス作りですが、音楽の主要パートを映像できっちりと捉えてゆくカラヤンの映像演出の意図を汲んでのゆえか、木管や金管のソロが明確にピックアップされてミキシングされているのが印象に残ります。
初出時から LPと CDで同時発売され、さらに Original Image Bit Processingでのリマスタリングによる再発売もされていますが、今回は初めての DSDリマスタリングとなります。今回の Super Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から、 最終的な DSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特に DSDマスタリングにあたっては、DA コンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整された ESOTERICの最高級機材を投入、またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・ マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。


【収録内容】
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:

[DISC 1]
交響曲 第4番 へ短調 作品36 
[1] 第1楽章:アンダンテ・ソステヌート~モデラート・コン・アニマ~モデラート・アッサイ、クアジ・アンダンテ~ アレグロ・ヴィーヴォ
[2] 第2楽章:アンダンティーノ・イン・モード・ディ・カンツォーネ
[3] 第3楽章:スケルツォ、ピッツィカート・オスティナート~アレグロ
[4] 第4楽章:フィナーレ(アレグロ・コン・フォーコ)


[DISC 2]
交響曲 第5番 ホ短調 作品64
[1] 第1楽章:アンダンテ~アレグロ・コン・アニマ
[2] 第2楽章:アンダンテ・カンタービレ、コン・アルクーナ・リツェンツァ~モデラート・コン・アニマ~アンダンテ・ モッソ~アレグロ・ノン・トロッポ~テンポ・プリモ
[3] 第3楽章:ヴァルス(アレグロ・モデラート)
[4] 第4楽章:フィナーレ(アンダンテ・マエストーソ~アレグロ・ヴィヴァーチェ~モルト・ヴィヴァーチェ~モデラート・ アッサイ・エ・モルト・マエストーソ~プレスト)
 
[DISC 3]
交響曲 第6番 ロ短調 作品74《悲愴》
[1] 第1楽章:アダージョ~アレグロ・ノン・トロッポ~アンダンテ~モデラート・モッソ~アンダンテ~モデラート・アッサイ~ アレグロ・ヴィーヴォ~アンダンテ・コメ・プリマ~アンダンテ・モッソ
[2] 第2楽章:アレグロ・コン・グラツィア
[3] 第3楽章:アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ
[4] 第4楽章:フィナーレ(アダージョ・ラメントーソ~アンダンテ)
 
[録音]1984年 9月17日~24日(交響曲第4番)、1984年 3月13日~22日(第5番)、1984年 1月10日~16日(第6番)
ムジークフェラインザール (ウィーン)
 

[初出]
交響曲第4番 415 348-2(1985年)
交響曲第5番 415 094-2(1985年)
交響曲第6番 415 095-2(1985年)
 
[日本盤初出](LP と同時発売)
交響曲第4番 F35G50235(1985年10月25日)
交響曲第5番 F35G50073(1985年6月25日)
交響曲第6番 F35G50043(1985年6月10日)
 

[オリジナル・レコーディング]
[エクゼクティヴ・プロデューサー]ギュンター・ブレースト
[レコーディング・プロデューサー]ミシェル・グロッツ
[バランス・エンジニア]ギュンター・ヘルマンス
[エディテイング]ラインヒルト・シュミット
 
[Super Audio CDプロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 杉本一家(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ))
[Super Audio CD オーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説] 諸石幸生 寺西基之
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社