BACH: BRANDENBURG CONCERTOS NOS.1-6 (SACD) / バッハ: ブランデンブルク協奏曲(全曲)

KARL RICHTER カール・リヒター

限定生産 / SACDハイブリッド盤 2枚組

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
組数
2
規格番号
ESSA90221
通販番号
CL-1008121562
発売日
2020年06月11日
EAN
4907034223305
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商品詳細情報

ESOTERIC特約店のみの限定販売
限定生産・SACDハイブリッド盤 2枚組
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20世紀後半のバッハ演奏様式を確立し主導した立役者による
峻厳極まりないブランデンブルク全曲。

■ESOTERICならではのこだわりの Super Audio CDハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CDハイブリッド化による圧倒 的な音質向上で継続して高い評価をいただいているエソテリックによる名盤復刻シリーズ。発売以来 LP時代を通じて決定的名盤と評価され、CD時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたこと のない名盤をオリジナル・マスターからDSDマスタリングし、世界初のSuper Audio CDハイブリッド化を 実現してきました。当ディスクは、当リマスター・シリーズでは初登場となる、第2次大戦後、クリーンアップされたバッハの演奏様式を世界的に確立した指揮者・チェンバロ・オルガン奏者、カール・リヒターの 名盤です。アナログ時代の決定的解釈とされたリヒターのブランデンブルク協奏曲全曲を、最新リマス ターの Super Audio CDハイブリッドとして発売いたします。

■ドイツのバッハ伝統を 20世紀に継承したカール・リヒター
リヒターは現在のドイツ・ザクセン州プラウエンに牧師の子として生まれ、11歳のときドレスデン聖十字 架教会付属学校に入り、有名なドレスデン十字架聖歌隊で少年時代を過ごしました。ライプツィヒ音楽学校では聖トーマス教会のカントルであったカール・シュトラウベ、ルドルフ・マウエルスベルガー、ギュンター・ラミンに師事。1949年には聖トーマス教会のオル ガニストに就任、という経歴は、まさに脈々伝承されてきた ドイツのバッハ演奏の伝統の本流を体得した音楽家である ことを証明しています。リヒターの演奏活動が飛躍するきっ かけとなったのは、1951年にミュンヘンの聖マルコ教会の オルガニストのポストを得たことで当時は西ドイツだったミュ ンヘンに移住したことでしょう。ニュルンベルク近郊のアンスバッハで開催されていたバッハ週間で指揮したハインリ ヒ・シュッツ合唱団を母体にして「ミュンヘン・バッハ合唱団」を組織し、さらに1955年にはバイエルン国立歌劇場管、 バイエルン放送響、ミュンヘン・フィルなどのメンバーをピッ クアップして「ミュンヘン・バッハ管弦楽団」を設立し、バッ ハの合唱音楽の理想的な演奏を追求することになります。

■ドイツ発信のバッハ演奏解釈の確立へ
1954年リヒターは、シュッツの 「ムジカーリッシュ・エクセークヴィエン」をドイツ・グラモフォンが設立した音楽史専門のレーベル、「アルヒーフ」(ARCHIV)に録音し、レコード・デビューを果たします。アルヒーフ(文字通り、「保存記録」「保管庫」などを意味する)は第2次大戦後の1947年にバッハ作品の全 曲録音を目標とするとしてスタートし、その後グレゴリオ聖歌からウィーン古典派までその領域を拡げ 「世界初」の古楽レーベルとして古楽振興に尽くすことになりました。リヒターが何よりも幸運だったのは、 この新興レーベルのアルヒーフがカタログ拡充のための新録音を必要としていたこと、その時期がちょうど LPレコード、そしてステレオ録音の普及、バロック音楽ブームの興隆と軌を一にしていたことでしょ う。演奏解釈の思潮面でも、ナチスの災禍を経たことで第2次大戦前の価値観を捨て去り、新たな様式の確立が求められるという、いわば時代のニーズがありました。リヒターはその期待に応えるように、 バッハ作品の演奏解釈の研究と実践に没頭しました。リヒターは 19世紀末以来の恣意的なテンポの 揺れや過度の感情移入を排し、安定した正確なリズムを保持し、記譜通りの音価を明晰に再現・発音 することで、混濁しないクリアな声部バランスを指向し、作品のあるべき姿を追求しその本質を抉り出す 姿勢を貫くことで、20世紀後半のバッハ演奏様式をドイツから発信し、それが演奏旅行やレコード録 音を通じて世界中に普及、その価値観が共有されるようになったのです。

■リヒター'60年代の最盛期の姿を記録したブランデンブルク
こうしたリヒターの厳格な姿勢が最初に結実したのが 1958年録音の「マタイ受難曲」でした。リヒターの解釈はイエスの受難を通じて人間の弱さと神の慈愛を歌い上げるこの大作の 20世紀後半の 全ての演奏の規範となりました。その後 1960年代一杯を通じてバッハの声楽曲、管弦楽曲、室内楽 曲、器楽曲(チェンバロ、オルガン)を網羅するか のように録音が継続され、バッハ演奏家としてのリ ヒターの令名を世界的なものにしました。そうした 60 年代のリヒターのバッハ解釈の結実の一つが、 1967年1月にほぼ2週間という時間をかけてじっく りと収録されたブランデンブルク協奏曲の全曲盤といえるでしょう。現在行われているバロック・アンサンブルによる演奏と 比較するとかなり規模の大きな編成の室内弦楽オーケストラと、 基本的にモダン楽器(ホルンはクレジットによると「ナチュラルホルン」)を使用するソロが対峙するという協奏曲、もしくは合奏協奏曲としてのバランスが保たれています。ソロには、ホル ンのヘルマン・バウマン、フルートのオーレル・ニコレ、トラン ペットのピエール・ティボー(ホーカン・ハーデンベルガー、ラ インホルト・フリードリヒの師)、リコーダーのハンス=マルティン・ リンデ(この録音の四半世紀後には自らのアンサンブルでブラ ンデンブルク全曲を録音)など 1960年代ならではの豪華な奏 者が起用されているのもこの録音のポイントです。第5番の チェンバロ・ソロはもちろんリヒターが担当し、第1楽章のカデンツァでは圧巻の演奏を繰り広げています。

■最高の状態での Super Audio CDハイブリッド化が実現
 録音が行われたのは、リヒターとミュンヘン・バッハ管の録音のメイン会場の一つとなったミュンヘン大学の講堂で、近めの距離感で左右上下いっぱいに広がる中規模のオーケストラのずっしりとした低音の上に築き上げられる厚みのある響きをメインにして、その前面に各曲のソロを明確にクローズアップしています。この大きな響きの中で、オーケストラの各パートは極めて明晰に捉えられ、リヒター自身と その愛弟子ヘドヴィヒ・ビルグラムが分担するコンティヌオのモダン・チェンバロの鋭い響きも埋もれるこ となくピックアップされています。リヒターの厳格なまでの音楽の統御が実際の音としてもはっきりと実感 できるのが何よりの魅力と言えるでしょう。エンジニアは DGのアナログ時代を代表するクラウス・シャイベ、現場のプロデュースは 1970年代以降アバドのプロデューサーとしても活躍したライナー・ブロック が担っています。アナログ最盛期の録音で、初めて CD化されたのは 1989年で、その後 2002年には 「オリジナルス」で CD時代初めてのリマスターが行われ、2004年には Super Audio CDハイブリッドで も発売されています。今回の Super Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から、最終的な DSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われ ています。特に DSDマスタリングにあたっては、DAコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターとに、入念に調整された ESOTERIC の最高級機材を投入、また MEXCEL ケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。 (エソテリック株式会社)

【収録内容】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:
[DISC 1]
ブランデンブルク協奏曲 第1番 へ長調 BWV1046
[1] 第1楽章 楽章指定なし
[2] 第2楽章 アダージョ
[3] 第3楽章 アレグロ
[4] 第4楽章 メヌエット ― トリオ I ― ポラッカ ― トリオ II
【独奏】
ヘルマン・バウマン(ナチュラルホルン 1)
ヴェルナー・マイエンドルフ(ナチュラルホルン 2)
マンフレート・クレメント(オーボエ)
カール・コルビンガー(ファゴット)
ハンスハインツ・シュネーベルガー(ヴァイオリン)
【コンティヌオ】
ヘトヴィヒ・ビルグラム(チェンバロ)

ブランデンブルク協奏曲 第2番 へ長調 BWV1047
[5] 第1楽章 楽章指定なし
[6] 第2楽章 アンダンテ
[7] 第3楽章 アレグロ・アッサイ
【独奏】
ピエール・ティボー(トランペット)
ハンス=マルティン・リンデ(ブロックフレーテ)
マンフレート・クレメント(オーボエ)
ハンスハインツ・シュネーベルガー(ヴァイオリン)
【コンティヌオ】
ヘトヴィヒ・ビルグラム(チェンバロ)

ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
[8] 第1楽章 楽章指定なし
[9] 第2楽章 アダージョ
[10] 第3楽章 アレグロ
【コンティヌオ】
ヘトヴィヒ・ビルグラム(チェンバロ) 

 [DISC 2]
ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049
[1] 第1楽章 アレグロ
[2] 第2楽章 アダージョ
[3] 第3楽章 アレグロ
【独奏】
ハンス=マルティン・リンデ、ギュンター・ヘラー(ブロックフレーテ)
ハンスハインツ・シュネーベルガー(ヴァイオリン)
【コンティヌオ】
ヘトヴィヒ・ビルグラム(チェンバロ)

ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050
[4] 第1楽章 アレグロ
[5] 第2楽章 アフェットゥオーソ
[6] 第3楽章 アレグロ
【独奏】
オーレル・ニコレ(フルート)
 ハンスハインツ・シュネーベルガー(ヴァイオリン)
カール・リヒター(チェンバロ)

ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051
[7] 第1楽章 楽章指定なし
[8] 第2楽章 アダージョ・マ・ノン・トロッポ
[9] 第3楽章 アレグロ
【独奏】
クルト=クリスティアン・シュティール、インゴ・ジンホーファー(ヴィオラ)
オスヴァルト・ウール、ヨハネス・フィンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フリッツ・キスカルト(チェロ)
【コンティヌオ】
カール・リヒター(チェンバロ)、ヘルベルト・ドゥフト(コントラバス)

[使用楽譜]
ベーレンライター・バッハ新全集版VII第 2 巻、ハインリヒ・ベッセラー編(1956 年)

【演奏者】
カール・リヒター(指揮)  ミュンヘン・バッハ管弦楽団

【録音】
1967年1月9~16日、1月19日~25日、ミュンヘン、音楽大学

[初出]198 438~9(1968 年)
[日本盤初出]198 438~9(1968年12月)
[輸入盤]、MA5008~9(1976年 4月1日)[国内プレス] 

 [オリジナル・レコーディング]
[プロデューサー]カール・ファウスト
[ディレクター]ライナー・ブロック
[レコーディング・エンジニア]クラウス・シャイベ

[Super Audio CD プロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ)) [Super Audio CD オーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説] 諸石幸生 浅里公三
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社