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● Naxos の日本作曲家シリーズで大きな衝撃と感動を与えた諸井三郎の交響曲第3番。碩学・片山杜秀氏もしばしば引き合いに出していた 山田一雄による1978年の驚愕のライヴ音源が発見されました。
● これは前年1977年3月に世を去った諸井三郎を追悼し、友人の中島健蔵、今日出海、江戸英雄、柴田南雄、團伊玖磨らが主催して行ったコンサートで、遺作となったピアノ協奏曲の世界初演も行われました。
● 当録音は、このコンサートが後世の宝になると確信した中島ら主催者一同が、旧アジアレコードの浅野芳廣氏に録音を依頼、念入りかつ丁 寧な仕事がなされました。しかし時期尚早で発売のめどがつかないままお蔵となり、忘却の彼方へ沈みましたが、満を持してのリリースとなります。
● 演奏はさすが山田一雄。白髪を振り乱し、指揮台の上を飛び跳ねる入魂ぶりで、異常なボルテージの高さと音楽の大きさに圧倒させられます。まるでブルックナーのような大作・交響曲第3番は彼のベスト演奏のひとつに数えられると申せましょう。園田高弘も難技巧の要求されるピ アノ・パートを巨匠風に征服。いずれも今日では味わえない大物の演奏となっています。ピアノ協奏曲第2番は、その後再演されておらず唯一の音源。
● もともとレコード発売を前提としていたため、録音も本格的。会場にいるかのようなリアルなサウンドを再現しています。
● ブックレット解説はもちろん片山杜秀氏の書き下ろし。氏にとっても思い出のコンサートだけに非常な力作となっています。 (キングインターナショナル)
CD国内プレス、日本語ライナーノーツ
【収録内容】
諸井三郎:
[1] 交響的断章(1928)
[2] ピアノ協奏曲 第2番 Op.31(遺作)
[3] 交響曲 第3番 Op.25
【演奏者】
園田高弘(ピアノ)[2]
山田一雄(指揮) 東京都交響楽団
録音:1978年4月6日 東京文化会館ライヴ
アナログ・ステレオ収録
77'47
KAZUO YAMADA / 山田一雄
日本の指揮者 (1912-1991)