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★ダニエル・バレンボイムの秘蔵っ子として2012年にDECCAレーベルのデビュー盤をリリースした女流チェリスト、アリサ・ワイラースタイン。エルガーの情熱的な演奏で注目され、瞬く間に世界のひのき舞台に立ちました。その後、ビエロフラーヴェクとのドヴォルザーク、コダーイ等の無伴奏チェロ作品集、ラフマニノフとショパンのチェロ・ソナタ集と、リリースするたびに大きな話題となり、そのすべての録音で高い評価を得てきました。彼女のニューステージとして専属契約したのは高品位録音でも評価の高いPENTATONEレーベルで、その第1 弾として録音されたのはハイドンとシェーンベルクです。 ★ハイドンのチェロ協奏曲は全部で6曲作曲されたと言われていますが、紛失、偽作疑惑などで、現在残っているのは2曲です。1761~65年ころに作曲されたと思われる第1番は長きに渡り楽譜は失われていましたが、1961年にプラハで筆写譜が発見され、翌1962年に蘇演され、以後チェロ協奏曲の必須レパートリーの一つに数えられます。溌剌とした当作品をワイラースタインは非常に伸びやかな歌い回しと豊かな表現力で聴かせてくれます。一方、第2番はチェロの魅力が十分に引き出された優雅な雰囲気の秀逸な作品。ハイドンの世界を楽しむようにワイラースタイは明快で迫力ある音色で聴かせ、余裕ある運弓で自然な音楽を作り上げています。 ★シェーンベルクの『浄められた夜』は弦楽六重奏曲のために1899年に作曲されましたが、当演奏は1943年改訂された弦楽合奏のための編曲版です。 シェーンベルクの初期作品の魅力である美しい響きを追求した傑作です。音楽一家にうまれたワイラースタインは室内楽の分野も得意とし、当演奏でも音楽性の豊かさを表した素晴らしい演奏を聴かせてくれます。 ★共演のトロンハイム・ソロイスツはノルウェーの2L レーベルからリリースしている『思い出』シリーズでも知られ、サラウンド録音の楽器配置などさまざまな試みに挑んでおります。また、録音会場となったセルビュ教会の音響も熟知しているだけに期待の新録音といえましょう。 (資料提供:キングインターナショナル) 【収録内容】 [1-3]ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Op.101 Hob.VIIb-2(i.13'38"+ii.4'50"+iii.4'21"=2249) [4-6]ヨーゼフ・ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIb-1(i.8'40"+ii.7'03"+iii .5'47"= 21'30") [7-11]シェーンベルク(1874-1951): 『浄められた夜』 Op.4(弦楽合奏のための編曲版)(1943改訂)(i.6'27"+ii.5'56"+iii.2'21"+iv.9'21"+v.4'22=28'27")【演奏者】 アリサ・ワイラースタイン(チェロ)、トロンハイム・ソロイスツ、ガイル・インゲ・ロツベルグ(コンサートマスター) セッション録音:2018年4月/セルビュ教会(トロンハイム/ノルウェー)
ALISA WEILERSTEIN / アリサ・ワイラースタイン
アメリカのチェリスト