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★廃盤久しいTAHRAレーベルの音源をALTUSがライセンスし、最新リマスタリングを施した上で製品化。貴重なヒストリカル音源の初LP化です。 ★TAHRAから1タイトルのみ発売されていたマルツィの音源を復刻。どれも他では聴けない録音で、特にブラームスの第3ソナタは作品自体これが唯一の録音。マルツィの師フバイはこのソナタの初演者でもあるので、今や忘れられた作曲家直伝の演奏解釈が聴けると言ってよいでしょう。アントニエッティとの息の合ったアンサンブルも見事です。また、ふたつの協奏曲での濃密な表現にも大いに圧倒されます。ブラームスは残念ながら第1楽章が未収録ですが、第2楽章の美しい歌い回しと第3楽章の情熱的な推進力に聴きほれます。 ★第3楽章(ブラームスのソナタ)でのウン・ポコ・プレスト・エ・コン・センチメント(やや急速に、そして感傷をもって)の指示について、ブラームスがいかに深い意味を込めたか―――マルツィの演奏はいかにも物憂げに始まり、音色の明暗を揺らめかせながら微妙なダイナミクスを描いてゆく。そして最終ページのトランクィロ指示の解釈も独特だ。この部分、ブラームスの演奏解釈がクララ・シューマンの四女オイゲーニエによって書き残されている。彼女によると、ここでブラームスは大幅にテンポを落とし、「卵の上を歩くように」弾いたという。まさにこの演奏でも大幅にテンポが落とされ、アントニエッティは「卵の上を歩くように」弾いている!(板倉重雄氏による解説文より抜粋) (資料提供:キングインターナショナル) 【収録内容】 ヨハンナ・マルツィの芸術 [LP1-A] [1] メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 [LP1-B] [2] ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77(第2・3楽章のみ) [LP2] [3] ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 作品108(A面:第1楽章・第2楽章、B面:第3楽章・第4楽章) 【演奏者】 ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン) [1] ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮) 北西ドイツ放送交響楽団 [2] オイゲン・ヨッフム(指揮) バイエルン放送交響楽団 [3] ジャン・アントニエッティ(ピアノ) モノラル録音:[1] 1951年1月25日/ハンブルク [2] 1951年12月13・14日/ミュンヘン [3] 1953年10月22日/フランクフルト
JOHANNA MARTZY / ヨハンナ・マルツィ