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鬼才ステフィン・メリット率いるTHE MAGNETIC FIELDSが描き出す28曲の掌編音楽。 機知に富んだ豊かな言葉と痛々しいほどの鋭い観察が絶妙のバランスで表現される3分未満のサウンドコラージュで綴られる心象風景。ユニークで愛すべきニュー・アルバム『QUICKIES』完成!
90年代のアメリカに現れ、生楽器とチープな電子楽器をとりまぜたアイデア満載の曲にのせて、アルバム毎に様々な顔を見せながら活動を続ける、鬼才ステフィン・メリット率いるTHE MAGNETIC FIELDS。宅録ならではの暖かみに満ちたインディ・ポップ・サウンドと抜群のメロディ・センスは勿論の事、何よりこのTHE MAGNETIC FIELDSを特異な存在としているのが、メイン・メンバーのステフィンによる、機知に富んだ豊かな言葉と痛々しいほどの鋭い観察を絶妙のバランスで表現する彼の作詞家としての才能だ。
奇抜で実験的なテーマも自由に作品へと作り上げていくステフィン・メリット。本作『QUICKIES』のコンセプトについて、彼はこう説明する。「ここのところ掌編小説をたくさん読んでいて、自分自身、“101 Two-Letter Words”という、スクラブルで使うような短い単語の詩集を出している。それからフランスのバロック期のハープシコード音楽も数多く聴いていた。でもハープシコードは、気だるさとはあまり縁がなさそうだ。そこで私は、一つの楽器について考え、1分ほど演奏して、手を止める、それを繰り返しながら、数行しかない歌詞を考えていた」
そうして完成したのが、本作『QUICKIES』だ。収録されているのは、いずれも3分未満の超短編作が28曲。中には1分ちょっと、また1分未満のものもある。まるでサウンドクリップとでも呼べそうな掌編音楽が収録されている。ステフィンのユーモアと皮肉が混じった鋭い観察眼から生まれた楽曲は、彼の今の心象風景を捉えた音楽的コラージュでもある。すでに公開されている楽曲のタイトル「The Day The Politicians Died」、「Kraftwerk in a Blackout」などのタイトルもまた興味深い。
「小さなノートをいっぱい使ったよ、ページの最後にたどり着いたとしても、短い文面にしかならない。今は、もう別のアルバムに取り掛かっているから、大きなノートを使うルールを自分に課しているんだ、『QUICKIES』みたいな作品を2作連続で作らないためにもね」
THE MAGNETIC FIELDS以外にも、Neil Gaimanの小説『CORALINE』を舞台化したオフ・ブロードウェイ作品の音楽をはじめとする劇場用音楽や、米公共ラジオ局の番組『THIS AMERICAN LIFE』初の音楽エピソードのBGMを手掛けるなど幅広い活動を行っているステフィン。その彼が生み出した、ユニークで愛すべき作品『QUICKIES』は、再び聴くものを魅了するだろう。
MAGNETIC FIELDS / マグネティック・フィールズ
The Magnetic Fieldsは米・マサチューセッツ州ボストン出身のインディ・ポップ・バンド。シンガー・ソングライターでマルチ奏者のStephin Merrittを中心に結成された。91年に『DistantPlastic Trees』をリリースしアルバム・デビュー。続くセカンド・アルバム『The Wayward Bus』を92年にリリースした後、MERGE RECORDSと契約。
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