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50周年を迎える“ルーフトップ・コンサート”だけに焦点をあてた初の書籍!
・月刊「ザ・ビートルズ」(2019年5月号)の行方均さんの連載「僕らのビートルズ」にて紹介されました。
・「レコード・コレクターズ」(2019年4月号)にて書評が掲載されました! 評者は藤本国彦さんです。
1969年1月30日に行われたゲリラライブかつ、
ビートルズのラストライブとして知られる“ルーフトップ・コンサート”の舞台裏。
『ゲット・バック』セッションのクライマックスに行われた
歴史的イベントまでのメンバーたちの様子と、渦中にいた人々の証言によるドキュメンタリー。
ビートルズの再生とバンド内の人間関係を描きながら、
なぜルーフトップ・コンサートが行われたのか、
なぜあのような形になったのかを解き明かす。
痛々しい沈黙。その時突然、バンドリーダーとしてのジョン・レノンが蘇った。
「クソったれ、やってやろうじゃねぇか!」と叫んだジョンに度肝を抜かれ、
ジョージもリンゴも口をつぐんだ。
数分のうちに4人は一列になって螺旋階段を上がり、
観衆の前で演奏する最後のコンサートに臨んだ。 ――本文より――
1969年1月の寒さ厳しいある日の昼どき、
ロンドン、サヴィル・ロウ界隈にエレクトリック・ギターの音が鳴り響いた。
通りや建物に人々が集まり、何が起こったか確かめようと、
屋根やポストによじのぼる者もいた。彼らは昼食を忘れて音楽に聴き入った。
最後のライブから2年半余り。
ビートルズは新曲「ゲット・バック」、「ドント・レット・ミー・ダウン」など
数曲を屋上から響き渡らせ、仕立て職人たちの上品な耳をざわつかせた。
翻訳:葛葉哲哉
1956年生まれ。花園大学文学部仏教学科を卒業後、小学校勤務。2013年退職。ビートルズとの出会いは69年の13歳の時。72年に英国バンド、フリーを聴いて以来ブリティッシュ・ロックをこよなく愛している。98年にはポール・コゾフ(g)の墓を訪れた。共著に『学級担任のための活動アイデア集5・6年生用』(三省堂)、翻訳書に『フリー・ザ・コンプリート』(DU BOOKS)がある。
*本書は電子書籍でも配信しております。
トニー・バレル
トニー・バレル(Tony Barrell)
人生の大半をミュージシャンへのインタビューと数々のビッグ・イベントについての執筆に費やしてきた音楽ライター。1969年、ビートルズが屋上で演奏したと聞き、当時小学生だったため見に行けなかったことをひどく悔やんだ。その日以来ルーフトップ・コンサートに魅せられ続けている。
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