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(追悼・富樫雅彦)
80年代に結成された佐藤允彦、ゲイリー・ピーコックとのピアノ・トリオWAVEによる88年の3作目。1作目は全て富樫さん、2作目はピーコック、そして本作はオーケストラとの共演による大作を含む、佐藤さんによる作曲。佐藤さんとのトリオといえばパラジウムなど初期の名演がまず上げられますが、本作はそれに勝るとも劣らない演奏です。EWEさん(というかもとをたどれば富樫さん、佐藤さんなのでしょうが)は音質にこだわったリリースを続けられておりますが、富樫さんや佐藤さんの諸作を聴くと、そのことがありがたくてしょうがない。本作もまさにそれを実感させるもので、80年代においても不変の音楽を貫いてきたことが嫌がオウにも思い知らされる。もっと勝手を言えば、初期の演奏が解像度が上がって聴けるようなものかもしれない。本作の凄さはあまり知られていない気もするのでこの機会に是非圧倒されてみてください!
佐藤允彦(p), ゲイリー・ピーコック(b), 富樫雅彦(per). 1988年録音
新宿ジャズ館/佐藤
WAVE / ウェイヴ