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日本語曲目表記オビ付き
■STUNT RECORDSを中心に録音を重ね、Danish Grammy for best jazz-CDやtheJASA-awardなども受賞、根強い人気を誇っていたラーシュ・メラーだが、ここ最近ジャズ・シーンでは見かけることが少なくなってきたのではないか。それもそのはず、2004年~2008年までは、クラシックでのデンマーク・サクソフォン四重奏団のメンバーとして、また2006年~2009年の間はThe Danish Arts Counc(il デンマーク芸術評議会)のメンバーとして作曲などに携わっていたようだ。そのメラーがジャズ・シーンに帰還し満を持して世に送り出すのが、この"クォーター・トーン(四分音)"満載のアルバムである!クラシックから現代音楽など様々な音楽からインスパイアされ、ジャズにクォーター・トーンを応用することにしたメラー。このアルバムの曲はすべてThe Danish Arts Council在籍の期間に作られた新作ばかり。しかし、難解な現代音楽というわけではなく、実体はブリブリのJAZZ ! !
■クォーター・トーンとは、その名のとおり半音のさらに半分の音。それをジャズのコード、テンションにおける自然倍音と平均律の差にも当てはめるというアイデアだ。もちろん、コードに合わせて微妙に音程を上下させるというのは一流のプレイヤーなら誰でも自然にやっていること。しかし、メラーはそれをすべて緻密に計算して曲を創り上げたのだ。メラーのWebsite(http://www.larsmoller.com/)を見れば、クォーター・トーンとの出会いやそのこだわり、更には自筆の(自身が発見した)クォーター・トーンの運指表から、びっしりとクォーター・トーンの臨時記号が付けられた楽譜まで見ることができる。
■テナー・サックス奏者、コンポーザー、バンド・リーダーなど多才な顔を持ち、デンマーク・ジャズ・シーンに欠かせない存在として活躍を続けるラーシュ・メラー。圧倒的なテクニックを駆使して駆け回るパワフルさと、繊細な歌心、多彩な表現力が魅力のラーシュ・メラーの本領発揮!
ラーシュ・メラー(ts)、トール・マッドセン(g)、
ロバート・ランドファーマン(b)、ヨナス・バーグウィンケル
録音:2009年9月-11月
LARS MOLLER / ラース・ムラー