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カルロス・アギーレ全面参加&プロデュース作品。アルゼンチン・フォルクローレにその名を刻む大歌手、CHACHO MULLHER(チャチョ・ムリェール)が1998年に残した名作。
作曲家、編曲家、ギタリスト、ピアニストとして2000年に亡くなるまでに数々の作品を世に送り続けたアーティスト、チャチョ・ムリェール。MERCEDES SOSAやLILIANA HERREROといったアーティストにカバーされる名曲を多く生み出すも、自身名義のアルバムとしては一枚しか発表していなかったという。そんなチャチョが1998年に発表した本作「Monedas de sol」は彼の2ndアルバムにあたり、日本でも多大な人気を集めるコンテンポラリー・フォルクローレの先駆者CARLOS AGUIRREがプロデュース&全面参加した、知る人ぞ知るフォルクローレの名作なのである。
チャチョが作曲したフォルクローレを自ら歌っていく構成。しかしそこはアギーレ。伝統の持つ厳かさを損なわずも、モダンな響きを重視したアレンジを施している。とりわけアギーレ自身の、あの丹精かつリリカルなピアノの音色が本作の気品を最大限に高めていることは、一聴すればすぐにお解かりになるであろう。そして何より主役であるチャチョの歌声である。美しいメロディの自曲を淡々と歌っていく展開はシンプルであるが、オラシオ・モリーナあたりに似た男性的で温もりに溢れた歌声は得も言われぬ味わい。曲によって彩りを与えつつも、歌伴に徹する各ミュージシャンの完璧な演奏も、本作を名作たらしめている点であろう。
全曲素晴らしいが、とりわけ本作最大のハイライト・トラックとなるのは、かのMERCEDES SOSAがヴォーカルをとるM4。霊性すら感じさせるメルセデス・ソーサの歌声とアギーレ編曲によるオーケストラ、そしてチャチョの素晴らしい楽曲。伝統と現代的手法の邂逅がもたらした奇跡的な美しさの一曲である。
フォルクローレの伝統に精通するアギーレがプロデュースする、不世出の音楽家作品。いつの時代でも伝統を大切にすることが本当に新たな創造物を生む。本作などはまさにその好例であろう。アギーレを筆頭にアカ・セカ・トリオ、プエンテ・セレステなどで、フォルクローレ本来の美しさに目覚めた方に是非聴いていただきたい、近代フォルクローレの一大名作。
CHACHO MULLER