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リカルド・カペジャーノ:フリージャズにも通ずる即興性と実験性、そして音空間構築に対するセンスは、まさに早過ぎたアルゼンチン音響派。ECM系やE. ジスモンチにも通じる鬼才が残した90年代の埋もれた傑作。
「En Mundo Cero」は1994年作品。Ricardo(g)以下、Jose VIllalonga(p/vo/per)、Roberto Fonseca(g/per)、Leo Viola(cello)という気心の知れた少数精鋭で録音された静かなる作品集である。なんといってもRicardoのギターとJoseによるカリンバやタンボールが不思議な空間を構築していく20分超の大作M1が注目曲。森羅万象を描くかのような起伏に富んだ二人のアンサンブルは、クールでありながら鬼気迫るものを感じる。チェロとピアノが哀愁のメロディを奏でていくM3、冷たい狂気を孕みながら激しさを増していくプログレッシブなM4で燃え盛り、短いチェロ独演で静かに終演する流れも非常に素晴らしい。心の機微を捉えるかのような繊細さを、アルバムを通して描いた完成された作品である。
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RICARDO CAPELLANO / リカルド・カペジャーノ