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UKアート・ロック~アンダーグラウンド・サイケ~初期プログレッシヴ・ロック・シーンを俯瞰するコンピレーションが3CDリリース!
60年代後半から70年代前半にかけて、大きく構造変化した英国のポップ・ミュージック。バルトークにバッハからビートルズ、ダダ、ダリ、ポップ・アートの動きまで、あらゆる方面から得たインスピレーションが一挙にアンダーグラウンドとアッパーグラウンドの境を駆け抜けて混淆。アブストトラクトやシュールレアルといった概念を被弾したポップはロックへと変化し、ロックはアートへと進化、DYLAN以降の歌詞の重視はKEITH REIDやPETE BROWN、PETE SINFIELD、ADRIAN HENRIのような自称詩人たちをロック・バンドへと参入させ、音楽面でもフリー・ジャズやクラシカルな影響が新たなハイブリッド・サウンドを生み出していきました。
巧妙な機知に溢れ複雑な音楽性を保ったSOFT MACHINEはカンタベリー・シーンの始祖としてのちの爆発を生み、シンフォニックなスタイルを発展させたPROCOL HARUMはのちアート・ロックへと分類され、やがてプログレッシヴ・ロックの体系の下に整理されてゆきました。もちろんアメリカの挑戦的なバンドたちも大いに猛威を振るい、THE VELVET UNDERGROUNDのインパクトは若きDAVID BOWIEから無名のティーンエイジャーにまで及び、CAPTAIN BEEFHEART'S MAGIC BANDのリズミックなマジックはARTHUR BROWNやRUSTIC HINGEらを生み出します。
ROBERT WYATTのハスキーでシルキーなヴォーカル&ドラムが映える最初期SOFT MACHINEによるR&Bサイケ"I SHOULD'VE KNOWN"、ライト・ショウにまみれ白装束で登場しながらファズをぶっ放した実力派DANTALIAN'S CHARIOTによる当時のUKアンダーグラウンドの音が全て詰まった未来予想サイケデリア"WORLD WAR THREE"、KING CRIMSONの萌芽をポップにジェントルにメロウに収めたGILES, GILES & FRIPPの"I TALK TO THE WIND"、諧謔ビートニクLIVERPOOL SCENEの朗読ジャズ・フリーキー・トリップ"TRAMCAR TO FRANKENSTEIN"、もうひとつのPINK FLOYDかもしれなかったVELVET FROGSの崩れ落ちる構築"WASTED GROUND (MEMENTO MORI)"、MAN関連で知られるEYES OF BLUEのバロック臭濃厚なオルガン&ハーモニー"MERRY GO ROUND"、KEVIN AYERSのWHOLE WORLDから派生しのち英国ジャズ界をかき回すサキソフォニストLOL COXHILLとピアニストDAVID BEDFORDによるTHE COXHILL-BEDFORD DUO、オーケストラルでジェントリーなSYD BARRETTと化した裏英国フォーク・ロック最高峰FUCHSIA、のちPINK FLOYDにも関わる電子音系現代音楽家RON GEESINなどなどなどなど、有名無名問わず恐ろしく濃厚に万華鏡のように移り変わる当時の英国ロック・シーンをたっぷりと堪能できる大ヴォリューム3枚組です。
DONOVANのバック・バンドとしても知られたOPEN ROADをはじめ未発表トラックも収録したマニアも必携盤。
V.A. (PSYCHE)