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74年7THがMOBILE FIDELITYからナンバリング入り限定盤ハイブリッドSACD仕様で登場!!
自らが設立した新たなインディペンデント・レーベルGRATEFUL DEAD RECORDSの第2弾作品にしてスタジオ7枚目。前作から1年足らずというハイペースで制作された本作は、制作費35万ドル/600個のスピーカー/総重量50トンにも及ぶ巨大PAシステム「THE WALL OF SOUND」がライヴ・コンサートでスタートする一方でそのシステム維持にバンドも苦しみ、またステージでのマジックをスタジオで再現することに悩んだ時代の作品でもありました。
バンドは67年のシングル"THE GOLDEN ROAD (TO UNLIMITED DEVOTION)"を録音したサンフランシスコはフォルサム・ストリートのCOAST RECORDERSスタジオへと舞い戻り、前作のRECORD PLANTよりもライヴ・サウンドに近い環境を獲得。フリーなブルース・ジャム・フィーリングとともにより明るくよりルーツ寄りのアップテンポで簡潔なサウンドに仕上げられています。
ロッキンでブギーなオープナー"U.S. BLUES"をはじめ、これまでのステージで何度も演奏されてきたGARCIA-HUNTER楽曲を中心に、数か月前にステージに下ろされたファンク・チューン"SCARLET BEGONIAS"といった新曲や、前作『WAKE OF THE FLOOD』セッションで録音されながらもお蔵入りとなっていたミステリアスで美しい名バラッド"CHINA DOLL"、同時期のデモから救い出され、ベーシストPHIL LESHのペンで自らヴォーカルを取った「バンドの最も挑戦的で美しいコード進行の一つ??」と評される"UNBROKEN CHAIN"、CLOVERのJOHN MCFEEをゲストに迎えたこちらもPHIL LESHの"PRIDE OF CUCAMONGA"、リズム・ギタリストBOB WEIRによる"MONEY MONEY"等をヴァラエティ豊かに展開。ほか70年代半ばまでライヴにも参加していたエレクトロニック・コンポーザーNED LAGINが"UNBROKEN CHAIN"にひっそりと印象的なシンセサイザーで参加しています。
アートワークは『AMERICAN BEAUTY』『GRATEFUL DEAD』『EUROPE '72』等を手掛けたKELLEY/MOUSE。
長らく廃盤が続き市場では数百ドルで取引されている84年版のMOFI盤よりも大幅な改善を見たというニュー・ヴァージョン。カッティング・システム、プレス加工、およびマスタリング・ギアの強化によってさらに優れた忠実性を実現しています。
GRATEFUL DEAD / グレイトフル・デッド