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ジョアン・カヴァルカンチ : MPBシーン逸材レニーニの息子にして、新世代サンバを代表するユニット「カズアリーナ」のリーダーでもある注目のサンビスタ/SSWが放つ驚くべき完成度のデビュー・アルバム!
リオ・デ・ジャネイロにおける新世代サンバの街「ラパ」。その温床を代表するユニットが、歌心溢れる楽曲と緊密なアンサンブルで、サンバの良心を体現し続けるカズアリーナだ。これまでリリースした数枚の好アルバムを通じてサンバ・ファンを魅了してきた実力派グループ=カズアリーナのメンバーで、シンガーの表現力と大衆を惹き付ける魅力溢れる風貌でグループの顔となっているのが、ジョアン・カヴァルカンチである。実は、あのレニーニの息子でもあるジョアンは、よきヴォーカリストであるとともに作曲家としても非常に評価が高い。そんなジョアンがリリースする待望のソロ・デビュー・アルバムが本作だ。
シコ・ブアルキ、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、パウロ・セザル・ピニェイロといったリオのサンバにおける偉大なる先人へのオマージュを捧げるというテーマで制作されたこの1枚。その一方で録音をカリフォルニアでサンタナらを手掛けたと言うマット・セルレティックを迎えて行うなど、カズアリーナでの作品とは一味違った楽曲も多数収録している。ストレートなロックが痛快な "Síndrome"、ヴィオラ・カイピーラ(10複弦のブラジル・ローカル・ギター)を使用したサンバ・ヂ・ホーダ "Mulato"、タンゴを取り上げた"Demônios"など、父レニーニの影響も感じさせるようなロック魂も垣間見せ、既成のサンバに囚われない、実に幅広い音楽性を覗かせてくれる。ラストは、レギュラー・ユニットであるカズアリーナを迎えた"Frevo do Contra-Êxodo"。サンバのルーツになったともいわれる北東部のリズム「フレーヴォ」をアコースティックに換骨奪胎するあたり、彼のSSWとしての懐の深さを感じることができよう。
カズアリーナの顔からブラジル音楽界の顔へ。ジョアン・カヴァルカンチの記念すべきデビュー作にして、驚くべき完成度を誇る傑作の登場を心の底から喜びたい。
JOAO CAVALCANTI / ジョアン・カヴァルカンチ