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※LP
スウェーデン出身の怪人Sven-ÅkeJohanssonが1972年名門FMPからリリースした作品がアナログ・リイシュー。ドラムの独奏を収録、ビートを刻んだり超絶的なドラムさばきを披露・・・ということはなく、ストイックにドカドカ叩きながらアクセントの位置を変えてみたり強弱をつけてみたりと、どこかゆるゆるとひたすらドラムと向き合った衝撃的な内容。一生に一度は本作を聴いて、「一体この作品はなんなのだろうか・・・?」と首ひねって考える時間があるのも一興(?)なのでは。一度再生すると途中で止めたくなくなるというのか、何故か耳を澄まして聴いてしまう不思議な魅力がある作品です。
オリジナル・ジャケットはシルクスクリーン・カラー版と、その後に再発された単色反転版の2種存在しますが、オリジナルのカラー版での再発。「並大抵の作品じゃ満足できない!」といった気持ちもかる~く飛び越えて「???」の世界へ突入する怪盤にして痛快な1作。

「スウェーデン出身の面白人間によるドラムソロ作品。ドラムソロと言えばAntonio Sanchezによる映画「Birdman」のサントラを思い浮かべましたが、あのような素晴らしいドラミングを想像してはなりません。ひたすらにダラダラと、ユルユルと、ドカドカとしたドラムが録音されております。1曲目は「残像」、2曲目は「マイクから少し離れている」と題されており、それをヒントに耳をすませてはみるものの「一体全体これは何なのだろうか?」と首をひねるばかり・・・。答えとか主題とか動機とかハッキリとした/明確なものを求めようとするとかえって核心から遠くなっていってるような気もして、こちらもなんとなくダラダラと寝ころびながら聴いてみたりしますが頭の中の「???」はなくなる気配がありません。」(営業部 三橋)