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「20年目も、本気」東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者・加瀬孝宏が奏でるオーボエによる藝術世界。
192KHz / 32bit 高解像度レコーディング。
僕がスイス留学から帰国して大阪フィルハーモニー交響楽団でキャリアをスタートさせてから20年。あっという間の20年でした。右も左も分からないオーケストラ・プレイヤーが周りの先輩や仲間に育てられて、現在に至ります。今、東京フィルハーモニー交響楽団で首席オーボエ奏者として演奏活動をしていますが、ソロ・室内楽奏者としての意識はずっと持ち続けていました。ソロを吹くということは大変なエネルギーを要しますが、僕のライフワークとして続けています。これまで数多くのリサイタルを全国各地で行い、バロック音楽をはじめとした室内楽の活動も続けてきました。
そして2012年に念願の1stアルバムをリリースしてから8年。この20年という節目の年に幸運が重なり、この度2ndアルバムをリリースする運びとなりました。オーボエ音楽を追求することは基より、オーボエ以外の優れた作品をオーボエで演奏し、そのレパートリーを紹介するという活動も行っています。言わばそれはオーボエの可能性に挑戦するものであり、この2ndアルバムでもドヴォルザークやドビュッシーなどのレパートリーによってその音楽性が開花しています。そしてアルバムのプログラムについては、「僕が素晴らしいと感じ、オーボエ界においても演奏され続けて欲しい作品、そしてオーボエを好きな方もこれからオーボエを聴いていただく方にも素敵だなと感じられる」作品をチョイスしました。演奏も各作品によって性格を変え、ときにクールに、ときに熱く演奏しました。
「20年目の本気」そして「20年目も本気」をこのアルバムから感じ取っていただけましたら幸いです。そしてれまで応援してくださった方々、僕に関わったすべての方々、先生方、家族、親戚…すべての方々に感謝致します。(加瀬孝宏)
TAKAHIRO KASE / 加瀬孝宏