緑魔子主演「非行少女ヨーコ」(1966年東映)サントラ、7インチ盤でリリース!

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  • 2018.05.23

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    渡辺貞夫(As)、日野晧正(tp)、原田政長(B)、富樫雅彦(Ds)、八木正生(Pf)+尺八の山本邦山!!!
    ジャズ史に無かった奇蹟のセッションが発掘!!

    ↑↑↑ ピンク&バイオレットがキュートなデザイン♪♪ ↓↓↓






    ↑音楽だけでなく、出演者も超豪華!!! 谷隼人(キーハンターでおなじみ)、石橋蓮司(緑魔子のご主人)、はたまた大坂志郎佐野周二(関口宏のお父様)、永遠の美人女優、大原麗子昭和の超個性的悪役といえばすぐ顔が浮かぶような大物俳優・戸浦六宏。そして作家・詩人の寺山修二までも出演!!
    当時の先端部分を表現しようという試みがよくわかります。








     1966年録音時のマスター・テープ です。
    このテープからマスタリングしたのが本作品!!↓↓↓





    前回、THINK! RECORDSレーベルからリリースされた当時のジャケット画像もおたのしみください♪ ↓↓↓



    演奏シーンのシルエットのタイトルバックから始まるジャズ的名画「非行少女ヨーコ」、その東映所蔵サントラ・マスター・テープから、選りすぐりの楽曲を7inch化!


    ■映画「非行少女ヨーコ」1966年東映 監督:降旗康男 音楽(作曲、編曲、指揮):八木正生
    60年代日本のファムファタール・緑魔子主演、共演:谷隼人、石橋蓮司、大原麗子、荒木一郎、(さらには寺山修司まで)らによる新宿の街を舞台にしたジャズと睡眠薬の青春映画。
    ■本映画資料には正式な演奏メンバーのクレジットはないが、後年の八木正生の述懐(CD「八木正生の世界」所収インタビュー)によれば、本人のピアノに加え、渡辺貞夫(as)、日野晧正(tp)、原田政長(b)、富樫雅彦(ds)のメンバーが、さらに数曲で山本邦山が尺八で参加したとある。まさに "非行少女ヨーコ・セッション" と呼びたい名演奏(録音:1966年3月12日)、待望の7インチ化!

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    「緑魔子と1966年新宿・モダンジャズ」

    1969年放映のいわゆるセクシー・ボム的当時の肉感的女優の集合体が怒涛のアクションを繰り広げたドラマ「プレイガール」へのレギュラー出演が、この作品の主演女優、緑魔子においての大きなターニング・ポイントだったように思う。「プレイガール」以降は、唐十郎との舞台活動や、「傷だらけの天使」や「太陽にほえろ」といった名ドラマのナゾの女を嬉々として演じ、伝説的存在と成長していった感が強い。

    それまでの魔子といえば、1964年に東映専属以来、日本のファムファタールと呼ばれてはいたものの、どこか抜けている幼女のようなかわいい女であったり、男にもてあそばれ復讐に燃え上がる、いわゆる類型的な悪女を演じていた。彼女自身は、当時の新進気鋭の女優らしく、フランスのゴダール作品で新しい自立した女性を演じていたアンナ・カリーナを目指していたものの、東映の首脳陣たちはそこまでの理解はなかったらしい。しかし、そんな類型的な悪女モノでもこの「不良少女ヨーコ」は、少しテイストが異なった作品だったと記憶している。確かにデビュー当時の魔子は、東映専属女優では珍しい、また邦画界の中でさえも希少価値だったファムファタール的存在だった。単なる東映専属女優とでは分類できない、一種、怠惰でアンニュイなセリフまわしがひと味、違っているような雰囲気を持っていた。

    しかし、この「不良少女ヨーコ」での緑魔子は、やはりタダモノではなかった。自然に、演技とは気づかないぐらいの街のちょっと可愛い不良の少女を演じきった。2018年現在のようなニューヨークと肩をならべるほどの洗練された街ではない新宿では、もっとぴりぴりした、生きていくことに絶望を憶えた若い人間がごろごろしていた。モダン・ジャズ、ハイミナール、ジャズ喫茶、西口のグリーンベルト、風月堂・・・多くの作家やアーティストたちから、単なる田舎から出てきたどうしようもない若者まで新宿でたむろっていた60年代中盤を舞台に、魔子が扮するヨーコはアンニュイながらもいきいきと新宿の街を飛び回る。小説でいえば、荒木一郎「ありんこアフター・ダーク」や、中上健次「灰色のコカコーラ」といった感じか。いや、それよりもはるかに泥臭いかもしれない。やはり監督が一連の高倉健主演作を撮った降旗康男といった理由からか、映像的にはヴィヴィッドではなく、惹かれる部分は少ない。

    それよりも、そんなヨーコや仲間たちとの儚げな、危うい青春群像を単なるイモな夢物語で終えていないところが、この映画のすごいところだと思う。
    それはやはり、八木正生(p.)、渡辺貞夫(as)、日野晧正(tp)、原田政長(b)、富樫雅彦(ds)らのアーティストが奏でる、当時の日本のモダンジャズプレイヤーたちによる劇伴によるものである。トップシーンから、プレイヤーたちのシルエットからスタートするこの作品は、モダンジャズファンを風俗的に意識するだけでなく、本格的に60年代後半の日本文化の源流として捉えているのがよくわかる。また、彼らのグループと、尺八の山本邦山がセッションしているというのも映画音楽ならではの豪華かつ意外、前衛的な顔あわせだといえるだろう。

    のちに東映の先輩俳優である、梅宮辰夫をして「現代の愛の不毛を表現できる女優は彼女以外にはいない」といわしめた、緑魔子。そして彼女をめぐる青春をモダン・ジャズによって生々しくスクラップした本作。

    映画音楽だからこそ隠れていたレア音源の登場です!!!


     

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