【中身画像&コメント追加】スウェーデン・ストックホルム周辺のレコードストアにまつわる歴史&現状をまとめた、めずらしい写真集がリリース!!

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2018.11.20

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北欧の音楽ファンの夢が大結集!!
ストックホルム周辺での現状&歴史をまとめた貴重本!!





ストックホルム周辺のレコードストアの歴史と現状を
豊富な美しい写真とテキストでまとめた貴重本!!






















この本は、ストックホルムのレコード店Birka JazzのTorbjörn Sörhuusが Facebookに「ストックホルムの懐かしいレコード店」などを投稿していたものを集めたものだ。数年前より、彼が投稿している内容が素晴らしくてボクが出している JazzPerspectiveで発表してくれないかと依頼しようと思っていたのだが、スウェーデンでこんな企画が進行していたとは、嬉しい限りだ。
ストックホルムのレコード店というとボクの場合、ガムラスタンにあった「メロトロネン」。新婚旅行で訪問した最初の店。ベースの森泰人さんが案内してくれた思い出深い店。その後何度か訪問したが、なくなった。そこにいたステファンとは、今でも親交があり、2年前にはゴールデンサークルに案内してもらったり、元メトロノームのスタジオに連れて行ってもらったりした。
今は亡きルネ・オファーマンが「いい店がある」と案内してくれたのは、「アンドラの店」だった。店主のハラルドは大のフリージャズ好きで、マッツ・グスタフソンとの親交は深く、狭い店内でライブやったりもしている(その様子の写真も掲載)。ハラルドは今年亡くなった。
日本人のコレクターも足繁く通う「レコード・マニア」や「ブロンマ・レコード」なども掲載されている。
ジャズ以外のレコード店ももちろんたくさんあり、そういう店も掲載されている。写真がレアで見ているだけでも楽しいと思う。


(「JAZZ PERSPECTIVE」編集長 山本隆)

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世界中の多くの音楽ファンにとってレコードストアは、長年にわたって非常に重要であり、現在でも音楽を愛する者にとっても重要な存在となっています。その核となるものは、音楽ファン各々にとっての特別な店があるという点です。それらの中、様々な店を回ることにより私たち音楽ファンは、お気に入りのディスクをどこで購入していたのかを憶えており、店舗ごとに購入したアルバムやそこに収録されているナンバーを関連付けることもできます。

ストックホルムには、100年以上というレコードストアの歴史が存在します。確かに押し寄せるインターネットの普及により、ストアの経営が逼迫し閉店へと追い込まれた店舗もありますが、その中でもここ近年「アナログレコード」の存在が再評価となったことで、立ち直った店舗も存在します。

本書は、ストックホルムそしてその郊外に存在するレコードストア数百店舗におけるドキュメンタリーであって、1920年代にオープンしたレコード店から2018年現在に販売競争から打ち勝ち、生き延びている店舗まで記録されております。
新譜を販売する典型的なストア、そして中古商品を扱うストアとの両方を焦点に当てております。ストックホルム周辺におけるレコードストアに関する歴史を豊富な写真とテキストとでまとめた1冊。このような総合書は初めてといえるでしょう。

(版元のpremium publishingの公式サイトより引用)

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まさに日本でいうところの「東京レコ屋ヒストリー」(若杉実・著/シンコーミュージック)の写真豊富ヴァージョンといったところでしょうか。店内の写真にはディスプレイの歴史を学ぶことができるし、お客様のファッションも時代を感じられますね!! すばらしい1冊です。
最近は、1950年~1960年頃の様々な業種の店内のディスプレイ写真が静かな注目を浴びていますが、日本においては以前では「商業界」「専門界」「デパートニューズ」といった、いわゆる業界誌でしか、日本国内や海外の詳細なディスプレイの作り方、またはディスプレイ画像をみることしかできませんでした。しかし、昨今はこういった商店のディスプレイが、消費者たちにも話題となりチェーンストアでもスタッフ達の手描きポップが注目されるようになりました。まさに、「手作り感」や「スタッフが感じたことが反映されている」といったディスプレイがここのところ、注目されているのがわかります。

本書では、ストックホルムや郊外ならではのレコードストアと特化し、地域性が特に強調されているのが特徴。今までの歴史の中で、ビートルズやエルヴィス・プレスリーの作品が入荷したときのディスプレイ、試聴コーナーにずらっと並ぶ人々など。読んでいるうちに、ストックホルムに移動してしまったような錯覚にとらわれてしまいそうな、すてきな写真集です。

★ディスクユニオン各店舗のディスプレイものぞいてみましょう!! このような感じです ↓↓

【新宿ジャズ館】



こんなところに!! という驚きのディスプレイ術。棚のすみずみまで、どうぞ目をとおしてみてくださいね!!


【吉祥寺ジャズ館】



新譜商品の中にひときわ輝く存在感で、ぱっと見入ってしまいそう。 ご来店の際には、ぜひお手にとってみてくださいね!