ポーランド新世代ジャズの奥深さを感じるセプテット:EABSの2019年作がリリース

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2019.06.18

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EABS(ELECTRO ACOUSTIC BEAT SESSIONS) / Slavic SpiritsEABS(ELECTRO ACOUSTIC BEAT SESSIONS) / Slavic Spirits(CD BOX+BOOK)
※通常盤と限定盤の2種がございます。

クシシュトフ・コメダへ捧げた2017年デビュー盤で強い印象を与えたポーランドのジャズ・セプテット:EABSの2019年作がリリース。
これまでの作品ではソウルやヒップホップの要素も感じられましたが、本作ではよりしっかりとしたコンポジションでアンサンブルを聴かせるビッグバンドのような重厚さが全面に出た作風となっています。
ゆったりとした展開で重厚かつド迫力のバンド・アンサンブルを聴かせる長尺曲"Leszy"、続く3曲目"Południca"もゆっくりと場面が切り替わっていく様を眺めるようなストーリー性がある楽曲。その後も1分台や3分台の短めの曲も箸休めに取り入れつつ、やはり聴きものアルバムの半分を構成する長尺の楽曲達で、聴き終わる頃には1本の映画を観終わったかのようなストーリー感があります。
じっくりとアンサンブルと展開を聴くことで味わえる重厚なスケール感が作品全体を貫くポーランド新世代ジャズの奥深さと勢いを感じる素晴らしい1作。カマシ・ワシントンなどの新世代ジャズを聴く方に大プッシュしたい作品です!

Members of EABS:
Marek Pędziwiatr /Nordiska Bambino piano, Fender Rhodes MKII, Minimoog Voyager, Crumar Performer, Physharmonica E. Krauss Stuttgard, Korg Polysix, Roland DC-30 analog chorus echo
Marcin Rak / drums
Vojto Monteur / electric guitar
Paweł Stachowiak / bass guitar
Spisek Jednego / percussion, sound fx
Olaf Węgier / tenor saxophone
Jakub Kurek / trumpet
Tenderlonious / flute, soprano saxophone